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2024-04-12


2024年4月10日(水) [晴れ][晴れ]   “猿毛”今でしょ!


今シーズン3回目のライドです。丁度脚も慣れて来た所で、Mt米山の山裾にある標高131mの“猿毛”集落を訪ねようと思います。どのシーズンも、それなりに良い所なのですが、やはり桜咲くこのシーズンが、一番だと思います。何回もこのブログで絶賛して来ました通り、絵本に描いてあるような日本の原風景的景色は、感動的に素晴らしいです。


今日はお日様マークの1日ですが、朝起きた時は4,5℃。気温がかなり低いです。今日も真冬並みの支度をして、8時55分。ランドナー君に乗って、いざスタート。直江津橋と古城橋を渡って、黒井方面へ。国道8号線“日ノ出町交差点”を突っ切って、県道216号、通称“南川線”を走ります。家並みの庭には、彩り豊かな花達が咲いています。


水仙の黄色い花。サザンカの濃いピンク。もうマツバギクも見えました。青く存在を主張しているのはムスカリですね。道なりに左にカーブします。8,5km。一心。お~!見事に咲いている“桜”の並木。辺りの空気も染まっているかのような、桜色の世界です。桜の花は、一気に春の雰囲気に変えてしまいますね。日射しを受けて、派手で華やかです。


何枚もスマホカメラで撮りました。心が浮き立ってきました。頸城区中心街を抜けて上増田交差点も直進です。途中“水仙の花街道”も目を楽しませてくれました。明るい日差しの下では、全ての景色が鮮明です。景色が開けると、Mt米山の姿が段々大きくなって見えて来ます。何処の家にも何かしらの花が咲いています。本格的に春の始まりなんですね。


小さいアップダウンを繰り返しながら、吉川区原之町に近づいています。“ワークセンターよしかわ”を発見。いつもは見ていない建物です。  【主に身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病のある方が利用しています。年齢は20代から50代まで様々です。特定非営利活動法人 大杉の里】  最近、新しい建物に建て替えたようです。


原之町交差点を左折して、柿崎区小野を目指します。家並みが途切れると、北向きの風が体に当たります。今日は4m/hの風が吹くと言う事で、北には向かいたくないと思っていましたが、そんなわけにもいきません。軽いギヤで進みます。左手に太陽光発電パネルが沢山並んでいます。畑地の利用でしょうか。ようやく県道25号線、柿崎小国線です。


待望の追い風です。嘘のような快適ペダリングになりました。ずっと上り道になっている筈ですが、気になりません。自転車にとって、空気抵抗は大きいですね。ここにも道の端に桜の木が連なっていて、見事な景色を作っています。田園風景を背景に立ち並ぶ、満開の桜を見過ごすことはできません。ここでもスマホカメラの出番です。青い空が美しい。


蛇行して流れている柿崎川は、今左手です。1,5m位の段差を、小さい滝状になって音立てて流れているここは、米山寺です。園田神社には沢山の鯉のぼりが吊られていて、風の中を泳いでいます。黒川小学校跡辺りは、「チューリップのフラワーロード」様に、プランターがきれいに並んで、そして咲いています。楞厳寺の門は今日も威厳があります。


10時53分。猿毛・城腰入り口に来ました。27,13km。一息入れて、気を入れます。いきなりトリプルのインナーギヤを使います。ギュンときつい勾配の上りはじめです。浄水場前をあえぎながらゆっくり進みます。しばしの辛抱でペダリングを続けて行きますと、やがて視界が開けました。右手側、田の向こうに間近に見えている山は、尾神岳?


上中山集落です。ずっと勾配が緩くなりました。ここにも小学校跡の石碑が立っています。昭和の風情の民家の石段に、80歳過ぎかと見える野良着姿のおばあちゃんが、日向ぼっこみたいに足を投げ出して、座っています。顔を合わせたので、「こんにちは!」とボク。「はい」としっかりした返事を返してくれました。高橋真由美さんのお人形見たいです。


日当たりのよい南向きだと、北風は全く影響がないんですね。ボクも汗ばんできています。この景色、頭で描いていた風景が一踏みずつ移動していきます。いいなあ!何にもストレスがありません。解放されたボクだけの世界。今この時間を楽しみながら、ペダルを回しています。真正面にMt米山。その懐で、自然と一体の営みが続いて来たんですね。


やがて、目的地“猿毛”が見えてきました。集落の入り口には、6(?5)体の小さい石仏が並んでいます。その少し先からは、集落全体が見る事が出来る、カメラスポットがあるんです。水仙の花が咲く田畑があり、ピンクの桜の木々が点在し、家の屋根が数軒見えます。そんな集落の真ん中に“猿毛川”がうねるように弧を描いて流れています。


この絵本の中のような景色から、童謡が聞こえて来るようです。この時期のこの場所がボクのお気に入りなんです。何枚も写真を撮りました。ここには風などは全くありません。ただ太陽の日射しが明るく降り注いでいるだけです。11時19分。29,67km。猿毛ふれあいセンターにつきました。人影がありません。日陰で寒いので、移動します。


小さい集落に3つもの橋が架かっています。川が蛇行しているからですね。橋の下の流れは急流です。ザアーザアーと音立てて下流に流れて行きます。“猿毛橋”“上川橋”は分かりますが“五反田橋”とはどう言う意味なんでしょう。暖かい日差しのある適当な場所で、おにぎりタイムにしようかと思うのですが、中々いい場所が見つかりません。


帰路にします。石仏が並ぶ辺りで、長靴をはいたおじさんが歩いています。ゆっくりと追い越し際で、顔を見合わせます。「こんちわ!」「あゝこんちわ。今日は自転車に良い日だね!」「はい!」束の間の会話ですが、嬉しい気持ちになりました。再び気分よく下り始めます。6kmほどの距離ですが、上りと下りとではあまりにも時間が違いすぎます。


11時45分。県道です。来た道を戻るように下り始めます。うあ!風速4mの風が、もろに向かい風となって、下り道のボクを押し留めようとします。せっかくのダウンヒルなのに、快適に楽しめないなんて・・。センターギヤでペダリングです。何て事だ!同じ道でも往きと帰りでは景色が変わるものですが、楽々と景色を見ていられません。


ようやく小野で方向転換です。左に曲がって原之町にハンドルを切りますと、風は北と東とが混ぜ合わさって、うまい具合に追い風になってくれました。お~、ほんとに楽だわ~!12時12分。原之町交差点。お腹も空いて来ているのですが、もう少し先に行きましょう。当てがあります。とにかく県道61号・柿崎牧線を走ります。玄僧目指しています。


その手前に“三ケ字集会場”があるのです。以前もその階段に腰を下ろして、おにぎりを食べたことがあります。12時20分。そこへ着きました。正面玄関の所はやはり日陰になっていて寒そうなので、横に回って日向でいただきまーす。横に咲いている黄色い花は、レンギョウですね。よく見る花ですが、あまり高貴な感じではなくて、気の毒です。


【れんぎょう ・日本及び中国を原産とするモクセイ科の落葉低木。 丈夫な性質を持ち、日本全国の公園や道路の植え込み、寄せ植えの花木として広く使われる。 レンギョウが日本へ渡来したのは平安時代初期あるいは江戸時代(1681~1683)で、当初は薬用植物として扱われた】と言う花木なんですね。そんな花を間近に見ながらの食事でした。


お腹が満たされて、それでは又走りますか。この道ずっと追い風です。一台の軽トラが追い越して、その先で停止しました。運転席から下りて来たおじさんが、「佐藤さん!」「おや、EYさん」「走ってるんですね」「猿毛迄行って来たんですよ。EYさんは?」「知り合いの所の田んぼ仕事の手伝いに行って来たんです」元AIOLOS会員さんです。


しばしの立ち話の後、再会を約して分かれました。思いもつけない知人との出会いでした。気持ちが温ったかくなりました。県道258号へ右折です。2車線が無いような狭い道路です。もうここは、頸城区に入りました。山と山との狭い谷あいに出来た道。その道に沿ってひっそりとある玄僧集落。自然がそのまま残されているここの雰囲気が好きです。


道の直ぐ左手田んぼで、今年初めてカエルの鳴き声を聞きました。まだ冬の姿のままの田に、アオサギが飛んでいます。道の法面にはツクシも初めて見つけました。向かい合っている山から、ウグイスの声が互いに競うかのように交互に聞こえてきます。良く通るこの道だと思っていたのですが、昭和の佇まいは、モダンな家に代わっているのに驚きます。


若い人が住んでいるんでしょうね。集落を抜けますと脚に負担な坂道が待っています。帰り道にはキツイです。一つ二つ越えますと、下り道になります。下りきらないで、途中左へ方向転換します。大池いこいの森を通ります。13時12分。ここまで52,66km。いつ来てもここも美しい景色が広がっています。脚を止めます。水と緑と桜がすばらしい!


森本から鵜ノ木。そして百間町郵便局交差点。後は、来た道なりに南川線を逆走します。14時2分。65,82km。本年最高走行距離を走りました。あ~、疲れたあ!



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