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2024-04-20


2014年4月18日(木) [曇り][曇り]    まだ桜を追い駆けます


今しかない春の華やかさを追い求めて、今日も桜を求めて出かけます。他より一寸だけ遅咲きの“安塚 小黒川提”を目指します。8時55分。曇。気温13℃。未だ一寸寒い。僅か100gのウインドブレークベストを着て、丁度良い感じです。黄砂の注意報も出ているようですが、基本今日は曇りのお天気のようです。国道253号線を走ります。


今日は道路は混みあっていません。気持ちよく走れているので、追い風なのかと思いましたが、草木は全く揺れていませんので、朝凪状態なんですね。直江津地区ではチューリップが元気よく咲いていますが、進む毎に水仙が全盛を誇っています。至る所に黄色い花ロードが見られます。黄金色とか濃い黄色とか薄い黄色とか、微妙に種類がありますね。


大分暖かくなってきました。電光表示で16℃を表しています。途中、上吉野池では、池の淵を彩っていた桜の木も、ほぼ花は散って葉桜状態でした。市会議員選挙の街宣車がすれ違って行きます。前回のランであれほど目についていた、ヒメオドリコソウとかオオイヌノフグリとかは影が薄くなって、今スギナの緑が、道路法面を占拠しています。


そのスギナのつんつんした草の間から、真黄っ黄のタンポポが鮮やかです。僅かな時間で、勢力地図が変化するのですね。9時50分。うらがわら駅。16,3km。駅前の花壇に様々な花が、良く手入れをされています。中によく目にする白い花の名前が知りたくて、スマホで検索してみます。写真を撮って鑑定をしてもらうと、ユキヤナギと出ました。


ふ~ん!きれいな名前ですね。さあ、行きますか。今日は山道無しのサイクリングのつもりですので、気持ちが軽いです。たまには虫川旧道に入って見ましょう。以前はここが国道だったのですが、新しい道が切れたので、裏道になってしまいました。人家も繋がっていますし、お店もあります。以前買った“大杉羊羹”のお店もあります。静かな通りです。


右折して、県道43号線へ。僅かずつ上り勾配を脚が感じています。松崎。上越地域消防局 東頸消防署 があります。車庫のシャッターが2枚とも下りていて、人の気配がありません。珍しいです。いつも2~3人の職員さん達が、外で何かしらの作業をしていたものですが・・。直ぐに大きな観光地図が見えてきました。その角を右に曲がります。


10時20分。19,52km。川西橋です。下を流れる川は“小黒川”で、ザアザア音立てて流れています。川の左岸に並んだ桜並木が、ここから約6km続いています。橋の上から既に桜並木が見えています。木に寄ってまちまちで、まだまだ満開状態のがあるかと思えば、花吹雪状態の木もあったりで・・。やはり来るのが1週間遅かったようです。


ここから更にゆっくりペダリングにします。人の気配のないこの景色。ボクだけの世界にいます。6~7割の花が未だ残っているピンクの下を、ゆっくりと進みます。左手に桜。右手に畑。前方遠くに、東頸城の山々が連なって見えています。青空なら尚景色が冴えるのでしょうが・・。歩道の上にまで枝を広げている木もあって、花のトンネルを潜ります。


こんなに素晴らしい桜並木が、こんなに静かなんてもったいないですねえ。蛇行している川に沿ってくねりながら続く遊歩道。暫く楽しんで行きますと、不釣り合いな(失礼!)建物があって、敷地と道路との法面で草取り作業をしている、70代かと見える女性が腰をかがめてお仕事中です。「こんにちは」「はい、こんにちは」「草取りですか?」


「そうなんですよ。芝桜を植えてあるんですけどね。スギナがはびこって来ると、芝桜がダメになっちゃうんですよ。だからスギナを抜いているんです」そうなんですね。芝桜がどんどん勝手に増えて行くんじゃないんですね。何でもきれいになっているのは、手が掛かっているんですね。「入り口に立っている、赤い花をつけている木は何ですか?」


「あれ、何ていう花木でしょうね。私は分からないわ」「そうですか。手を止めさせまして、ゴメンナサイ」「お気をつけて」再びスマホで、赤い花木の名前を検索してみました。どうやら“オヒョウモモ”と言う桃の花のようです。桃の花・桜の花・梅の花は紛らわしい花木のようで、専門家でも花ではなく、木の幹を見て判断する事があるらしいです。


水がある田んぼには、落ちた花びらが水面一杯に広がって、花いかだ状態を作っています。そんな田んぼからは、カエルの鳴き声が忙しく聞こえてきます。4kmほど走ったでしょうか。鍬を持ったもう少し若そうな女性が、畑仕事の準備をしています。「こんにちは。桜は一寸遅かったようですね」「そうだね。先週辺りが最高だったね」「見事ですねえ!


この桜並木。もっと宣伝すれば、立派な観光地になると思いますけど・・」「そうだよね。だけどさ、若いもんが誰も居ないもん。こんな不便なとこ、みんな出て行っちゃうんだよ。子供がいないから中学校も統合されちゃったしね。私はもうじき70才になるんだけどさ、この辺りじゃ私が一番若手なんだよ。何にも出来ないよ。お花見会もやってたんだけどね」


切ない話になってしまいました。でも現実です。「この桜の木だってね、何十年か前に、1本¥15000で、部落の住民が寄付して植樹したんだよ。だから木の横に、寄付者の名前が書かれた立札が、みんな立っているよ。約500本位植わっているんだでね。今、市会議員選挙ったって、誰もだ~れも来ないがね」ここだけの話ではないんですよね。


日本はどこへ行っても人口減少で、多かれ少なかれ似たような状態なのでしょう。どうしたら良いのでしょうかね。「お仕事頑張ってください」再びサドルに跨りました。ピンクの花のトンネルを潜り、ピンクの花びらの絨毯を、ランドナー君の太目のタイヤが踏んで行きます。申し訳ないような快感のような、めったに味わえない感触を体験しています。


くねくねと川伝いに曲がりながら、11時15分。25,75km。和田橋に来ました。桜ロードの終了です。一週早ければ、の気持ちも無いわけではありませんが、でも、「素晴らしかった!」と心の中で絶賛しています。感動的な景色を、何枚もカメラに収めました。後で見るのが楽しみです。和田の交差点を左折して、国道403号線で帰ります。


ここでも帰路のダウンヒルが、向かい風です。所々でペダリングをしながら、それでも下り道は楽ちんです。11時35分。32km。虫川大杉駅。トイレをお借りします。側を流れる小川のせせらぎと、ウグイスの鳴き声が聞こえます。自然の音が、静寂感を一層感じさせます。以前聞こえていた、この駅の不思議(不気味)な音楽?も、今はありません。


虫川大杉駅からは、国道へ出ないで、裏道をひたすら走りました。結構なアップダウンで、今日一番に脚を使っていることになります。12時58分。52,30km。無事帰宅しました。今日もランドナー君で助かりましたよ。桜遊歩道にも枝や石ころが落ちていて、乗り上げなければならない時もありましたから、衝撃無しに体に優しく走れました。


足早に通り過ぎて行く“春”を捕まえに、次回はどこに行きましょうかね。もう、そろそろレーサーにも目覚めてもらおうかな。




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2024-04-12


2024年4月10日(水) [晴れ][晴れ]   “猿毛”今でしょ!


今シーズン3回目のライドです。丁度脚も慣れて来た所で、Mt米山の山裾にある標高131mの“猿毛”集落を訪ねようと思います。どのシーズンも、それなりに良い所なのですが、やはり桜咲くこのシーズンが、一番だと思います。何回もこのブログで絶賛して来ました通り、絵本に描いてあるような日本の原風景的景色は、感動的に素晴らしいです。


今日はお日様マークの1日ですが、朝起きた時は4,5℃。気温がかなり低いです。今日も真冬並みの支度をして、8時55分。ランドナー君に乗って、いざスタート。直江津橋と古城橋を渡って、黒井方面へ。国道8号線“日ノ出町交差点”を突っ切って、県道216号、通称“南川線”を走ります。家並みの庭には、彩り豊かな花達が咲いています。


水仙の黄色い花。サザンカの濃いピンク。もうマツバギクも見えました。青く存在を主張しているのはムスカリですね。道なりに左にカーブします。8,5km。一心。お~!見事に咲いている“桜”の並木。辺りの空気も染まっているかのような、桜色の世界です。桜の花は、一気に春の雰囲気に変えてしまいますね。日射しを受けて、派手で華やかです。


何枚もスマホカメラで撮りました。心が浮き立ってきました。頸城区中心街を抜けて上増田交差点も直進です。途中“水仙の花街道”も目を楽しませてくれました。明るい日差しの下では、全ての景色が鮮明です。景色が開けると、Mt米山の姿が段々大きくなって見えて来ます。何処の家にも何かしらの花が咲いています。本格的に春の始まりなんですね。


小さいアップダウンを繰り返しながら、吉川区原之町に近づいています。“ワークセンターよしかわ”を発見。いつもは見ていない建物です。  【主に身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病のある方が利用しています。年齢は20代から50代まで様々です。特定非営利活動法人 大杉の里】  最近、新しい建物に建て替えたようです。


原之町交差点を左折して、柿崎区小野を目指します。家並みが途切れると、北向きの風が体に当たります。今日は4m/hの風が吹くと言う事で、北には向かいたくないと思っていましたが、そんなわけにもいきません。軽いギヤで進みます。左手に太陽光発電パネルが沢山並んでいます。畑地の利用でしょうか。ようやく県道25号線、柿崎小国線です。


待望の追い風です。嘘のような快適ペダリングになりました。ずっと上り道になっている筈ですが、気になりません。自転車にとって、空気抵抗は大きいですね。ここにも道の端に桜の木が連なっていて、見事な景色を作っています。田園風景を背景に立ち並ぶ、満開の桜を見過ごすことはできません。ここでもスマホカメラの出番です。青い空が美しい。


蛇行して流れている柿崎川は、今左手です。1,5m位の段差を、小さい滝状になって音立てて流れているここは、米山寺です。園田神社には沢山の鯉のぼりが吊られていて、風の中を泳いでいます。黒川小学校跡辺りは、「チューリップのフラワーロード」様に、プランターがきれいに並んで、そして咲いています。楞厳寺の門は今日も威厳があります。


10時53分。猿毛・城腰入り口に来ました。27,13km。一息入れて、気を入れます。いきなりトリプルのインナーギヤを使います。ギュンときつい勾配の上りはじめです。浄水場前をあえぎながらゆっくり進みます。しばしの辛抱でペダリングを続けて行きますと、やがて視界が開けました。右手側、田の向こうに間近に見えている山は、尾神岳?


上中山集落です。ずっと勾配が緩くなりました。ここにも小学校跡の石碑が立っています。昭和の風情の民家の石段に、80歳過ぎかと見える野良着姿のおばあちゃんが、日向ぼっこみたいに足を投げ出して、座っています。顔を合わせたので、「こんにちは!」とボク。「はい」としっかりした返事を返してくれました。高橋真由美さんのお人形見たいです。


日当たりのよい南向きだと、北風は全く影響がないんですね。ボクも汗ばんできています。この景色、頭で描いていた風景が一踏みずつ移動していきます。いいなあ!何にもストレスがありません。解放されたボクだけの世界。今この時間を楽しみながら、ペダルを回しています。真正面にMt米山。その懐で、自然と一体の営みが続いて来たんですね。


やがて、目的地“猿毛”が見えてきました。集落の入り口には、6(?5)体の小さい石仏が並んでいます。その少し先からは、集落全体が見る事が出来る、カメラスポットがあるんです。水仙の花が咲く田畑があり、ピンクの桜の木々が点在し、家の屋根が数軒見えます。そんな集落の真ん中に“猿毛川”がうねるように弧を描いて流れています。


この絵本の中のような景色から、童謡が聞こえて来るようです。この時期のこの場所がボクのお気に入りなんです。何枚も写真を撮りました。ここには風などは全くありません。ただ太陽の日射しが明るく降り注いでいるだけです。11時19分。29,67km。猿毛ふれあいセンターにつきました。人影がありません。日陰で寒いので、移動します。


小さい集落に3つもの橋が架かっています。川が蛇行しているからですね。橋の下の流れは急流です。ザアーザアーと音立てて下流に流れて行きます。“猿毛橋”“上川橋”は分かりますが“五反田橋”とはどう言う意味なんでしょう。暖かい日差しのある適当な場所で、おにぎりタイムにしようかと思うのですが、中々いい場所が見つかりません。


帰路にします。石仏が並ぶ辺りで、長靴をはいたおじさんが歩いています。ゆっくりと追い越し際で、顔を見合わせます。「こんちわ!」「あゝこんちわ。今日は自転車に良い日だね!」「はい!」束の間の会話ですが、嬉しい気持ちになりました。再び気分よく下り始めます。6kmほどの距離ですが、上りと下りとではあまりにも時間が違いすぎます。


11時45分。県道です。来た道を戻るように下り始めます。うあ!風速4mの風が、もろに向かい風となって、下り道のボクを押し留めようとします。せっかくのダウンヒルなのに、快適に楽しめないなんて・・。センターギヤでペダリングです。何て事だ!同じ道でも往きと帰りでは景色が変わるものですが、楽々と景色を見ていられません。


ようやく小野で方向転換です。左に曲がって原之町にハンドルを切りますと、風は北と東とが混ぜ合わさって、うまい具合に追い風になってくれました。お~、ほんとに楽だわ~!12時12分。原之町交差点。お腹も空いて来ているのですが、もう少し先に行きましょう。当てがあります。とにかく県道61号・柿崎牧線を走ります。玄僧目指しています。


その手前に“三ケ字集会場”があるのです。以前もその階段に腰を下ろして、おにぎりを食べたことがあります。12時20分。そこへ着きました。正面玄関の所はやはり日陰になっていて寒そうなので、横に回って日向でいただきまーす。横に咲いている黄色い花は、レンギョウですね。よく見る花ですが、あまり高貴な感じではなくて、気の毒です。


【れんぎょう ・日本及び中国を原産とするモクセイ科の落葉低木。 丈夫な性質を持ち、日本全国の公園や道路の植え込み、寄せ植えの花木として広く使われる。 レンギョウが日本へ渡来したのは平安時代初期あるいは江戸時代(1681~1683)で、当初は薬用植物として扱われた】と言う花木なんですね。そんな花を間近に見ながらの食事でした。


お腹が満たされて、それでは又走りますか。この道ずっと追い風です。一台の軽トラが追い越して、その先で停止しました。運転席から下りて来たおじさんが、「佐藤さん!」「おや、EYさん」「走ってるんですね」「猿毛迄行って来たんですよ。EYさんは?」「知り合いの所の田んぼ仕事の手伝いに行って来たんです」元AIOLOS会員さんです。


しばしの立ち話の後、再会を約して分かれました。思いもつけない知人との出会いでした。気持ちが温ったかくなりました。県道258号へ右折です。2車線が無いような狭い道路です。もうここは、頸城区に入りました。山と山との狭い谷あいに出来た道。その道に沿ってひっそりとある玄僧集落。自然がそのまま残されているここの雰囲気が好きです。


道の直ぐ左手田んぼで、今年初めてカエルの鳴き声を聞きました。まだ冬の姿のままの田に、アオサギが飛んでいます。道の法面にはツクシも初めて見つけました。向かい合っている山から、ウグイスの声が互いに競うかのように交互に聞こえてきます。良く通るこの道だと思っていたのですが、昭和の佇まいは、モダンな家に代わっているのに驚きます。


若い人が住んでいるんでしょうね。集落を抜けますと脚に負担な坂道が待っています。帰り道にはキツイです。一つ二つ越えますと、下り道になります。下りきらないで、途中左へ方向転換します。大池いこいの森を通ります。13時12分。ここまで52,66km。いつ来てもここも美しい景色が広がっています。脚を止めます。水と緑と桜がすばらしい!


森本から鵜ノ木。そして百間町郵便局交差点。後は、来た道なりに南川線を逆走します。14時2分。65,82km。本年最高走行距離を走りました。あ~、疲れたあ!



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2024-04-04


2024年4月3日(水) [曇り] [曇り] 脚ならしその2


今シーズン2回目のライドです。今日は午後から雨の予報が出ています。薄暗い景色の中、8時30分。家をスタートしました。晴天と違って景色がさえませんし、気持ちも乗りにくいですね。今日もシーサイドコースにします。そしてお供は再びランドナー君です。楽ですねえ。タイヤが太い分、振動が体に伝わってきませんし、直進安定性が抜群です。


坂道コースでなければ、ずっとこれでも良いかな?港町1丁目の街並みから、船形をしている佐渡汽船の建物へ。そうだ、裏側を見てみましょう。岸壁が一部地震で破損したと言うニュースを見ました。金網の柵で仕切られて居て、これ以上入れない所まで自転車で近付きます。工場を思わせる大きな重機が頭の上にあります。力強さを目の当たりに・・。


地割れのような箇所は見つかりません。もしかしたら違う場所かも知れないですね。佐渡汽船の建物の裏側を走り抜けて、県道468号(大潟上越線)へ戻りました。港町を過ぎると、高崎新田です。以前から風車があったのですが、今は抜かれて無くなりました。その“風車公園”に入って見る事にします。白い小粒の砂利が敷き詰められた遊歩道です。


舗装路ではないのですが、しっかりとプレスされた道は、ランドナーくんには抵抗なく走れる道です。海が見下ろせる小高い台地に上がります。平らに整地された広場は、子供達を遊ばせるには最高の環境です。緑の草原には“ヒメオドリコソウ”がびっしりと咲き競っています。ボクは、可愛い名前ほど美しいと思わないのですが、生命力が強そうです。


8時40分。黒井。4,1km。けたたましい複数のサイレンの音が聞こえてきます。緊急車である事は分かるのですが、消防車かパトカーだか分かりにくいですね。どんどん近づいて来るのですが、車の姿は見られません。県道468号なのか、それとも国道8号なのか分からないまま、海岸通りと県道468の中間に位置する、新しい道を入ります。


(後で分かった事ですが、事故のためのパトカーだったようです)この頃ほとんどこの道を走っています。“やちほ保育園”だとか“八千浦交流館はまぐみ”等の公共施設もありますが、車の数も少ないし、適度な上り下りや緩やかな道のカーブも、そして綺麗な舗装路の感触も楽しめて、快適です。左側が海側ですが、防風(砂)林の松林が続いています。


8時50分。夷浜。5,6km。その松林で古い立木を伐採している作業員さん達がいます。そしてその辺りには、小さい松の苗木が整然と植えられていました。新しく世代交代をしているのですね。ありがとう。ご苦労様です。今日の最高気温は17℃位になると言う事ですが、朝から最高気温になる訳でないので、今は未だ風が冷たいです。


先週、走っている所為か、何だかペダリングがすごく快調です。9時20分。鵜の浜温泉。12,86km。未だ目を引くような鮮やかな花が、あまり見当たりませんが、時折、家の庭から濃いピンクの花をつけた木が見えるのは、“花梅”“花桃”辺りでしょうか。今、ホテル前の道端に水仙の薄黄色い花が、冷たい空気の中で咲いています。


ひたすら気持ちよく走っています。気が付いたら、右手前方にかなり大きくMt, 米山が、見えています。山頂付近にだけ雪が被さって、山襞が見える位です。9時45分。19,32km。柿崎駅に来ました。駅のホームが見える所まで来て、休憩します。静かです。カラスが鳴きながら飛んで行きました。遠くでウグイスの声も聞こえてきます。初耳です。


駅のホームの向こうは、海なのでしょう。かすかに波の音が聞こえてきます。さあ、どうしようかな?この先は・・。次は米山駅だね。未だ降り出しそうもないし、行きましょうか。柿崎市街を抜けると米山駅までは、国道を走る事になるので、少し考えてしまいます。街外れから国道との合流地点は、結構な坂道になっています。海抜が上がって来ます。


左手のガードレール越しに、海が見えて来ました。波打ち際の岸まで見えたのは、今日初めてです。池のように、ほとんど波が無い位、静かな日本海が見えます。風がないんですね。で、分かったゾ!何で、今日は脚の調子が良かったのかが・・!どちらかと言うと、南風寄りなのかもしれない。そんなにボクが健脚な訳、無いものね。ナ~ンだ。


国道は緊張感がありますが、今日のこの時間帯は、比較的車の通りが少ない気がします。特に大型トラックが・・。それなりの起伏を乗り越えて、ついに10時15分。25,72km。米山駅に「到着~」  昨年も確か来ていると思いますが、今日も静かな駅付近です。駅ホームと線路越しに見える、真っ青な海を、写真に収めたのを覚えています。


今日の海は灰色に沈んだ色で、あまり美しくはありません。突然「10時19分発・信越線長岡往き列車が、只今柿崎駅を発車いたしました」の案内放送が、ホームスピーカーから流れてきました。思わぬチャンスに「これは写し込まなければ・・」と、偶然のタイミングに少し心をときめかしたものでした。自転車の位置決めをして、その時を待ちます。


「間もなく信越線長岡往き列車が入ります。ご注意ください」の放送。「ご注意ください」と言っても、ホームにはどなたも居ないようです。来ましたよ、向こうから。障害物なしで駅に入って来る電車が見られるのって、そんなにどこでもある景色ではない気がします。少し離れた所からの一枚と、もう少し引き付けてからの一枚とで、二枚撮りました。


列車は2両編成で、乗客の姿は、まばらにしか見えません。間もなく列車は笠島駅へ向かって発車して行きました。米山駅ではどなたも下りられなかったのかな?電車が行ってしまった後のホームには、足が不自由そうな老女が一人、ゆっくり歩いていました。心に残る風景のような気がします。ボトルの水と一口羊羹をお腹に入れて、さあ帰ります。


道路の起伏と言うのは、下りだけでなく当然上りもある訳で、柿崎への戻り道も頻繁にシフトレバーを使用して、疲労を軽減するように走りました。通常なら帰路は完全に向かい風になる所ですが、今日は無風状態で、むしろ僅かに追い風ではないだろうか、と思われます。ラッキ―! 順調・快調・楽しい・素晴らしい。来た道の景色が後ろに飛びます。


柿崎・上下浜・大潟・土底・犀潟・黒井・港町。お~凄い。午前中に我が家に戻れそうです。途中、土底から海岸線に出て見ました。もう通行禁止のシーズンは終わったようで、車も自転車も走る事が出来ます。が、路面が砂に覆われている所がありますので、そんな所では素直に自転車から下りて、押した方が良いですね。ボクの過去の経験から絶対です!


痛い思いをした経験です。11時52分。51,04km。雨にも見舞われずに、2回目の体ならしランは、無事に終了しました。次回にはお花が見たいものです。




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2024-03-29


2024年3月27日(水) [曇り][晴れ] 126日ぶりです


ここ2~3年の初ライドは3月上旬でしたが、今年は暖冬と言われながら、意外にも3月のお天気は晴天に恵まれませんでした。今日も日射しは期待できるようですが、最高気温10℃程とあまり暖かくもありませんし、北西の風も3m/hと予想されています。思案しましたが、やはり乗る事に決めました。体が4カ月間の運動不足を訴えているようです。


10時10分。今日のお供は“ランドナー君”です。雪解け水が道路に流れている所がある時期ですから、マドガード付きの自転車が最適です。着込んでも5℃前後の外の空気は、ひんやり冷たいです。何となくその年の初ライドは“桑取り湯ったり村”へ行きたくなります。距離も起伏も景色も、僕のシーズン、ファーストランには最適な気がします。


3m/hの風が結構な抵抗に感じます。海岸通りです。海は絶え間なく押し寄せている白波が、吹いている風の強さを表しているようです。西に向かう今日のコースは、往きはもろ向かい風です。こんな所から早くもセンターギヤを使う事になりました。まあ、いつも通りゆっくり行きますけど・・。海浜公園で小さい園児たち20人程が遊んでいます。


当家の孫も今年、小学生を卒業します。公園で遊んでいる小さい子たちを見ていると、ほほえましさと、自分の年齢を考えた時、もの悲しい気持ちがわいてきます。子供たちよ、みんないい人生を送ってくれよ、・・と。海水の色が今日はいつもと違います。一番手前は茶色っぽく、次は暗黄緑で、沖合はダークブルーと、しっかりボーダーになっています。


元旦の能登半島地震の津波で、沢山の大型小型ゴミが散乱していた郷津海岸も、90%片付けられていて、間もなくやって来る夏のシーズンを迎えられようとしています。10時30分。5,25km。フィッシングセンター。日射しが降り注いで来ました。風は相変わらずです。冷たさで耳が痛いです。長浜の街並みが終わる所で、山側に移ります。


“長浜トンネル(467m)”です。昨年秋にはトンネルの入り口付近に、たくさんの落ち葉が積もっていて、風で舞い上がり、吹き寄せられて、スリップの危険も感じたものでした。冬を越えた今は雪で抑えられて、舗装路に張り付いた状態になっていて、カサカサという音もありません。山側のこの道では、風の影響はほとんど感じなくなりました。


10時58分。10、22km。有間川・桑取り川河口につきました。今はもう河口工事は行われていません。左折しますと、いよいよここから上り道になります。意外とスムースなペダリングです。そうか、海からの追い風になったんですね。そんなにボクが健脚である筈はないですものね・・。谷浜保育園。園庭で小さい園児達が、跳び回っています。


桑取りコースが好きなボクは、山里の雰囲気が“心の癒し”になるからでしょうね。この子供たちの姿や声さえも、山里の風景の一つになってボクの体に入って来ます。山と山との間に流れる川に、沿うように点在する集落には、何百年も住んでいた人達の生活があって、歴史があるんですね。その生活の背後には、いつも山々が見守って来たのでしょう。


何回も走っているくせに、集落の名前を憶えていないボク。高住から小池、西横山、西吉尾と、小さいアップ&ダウン&アップ&アップを繰り返して増沢には、手作り感一杯の木製“双体道祖神”?が立っています。申し訳ないけど何故か、笑みが出てしまいます。土手のフキノトウに目をやりながら、先へ進みます。11時40分。桑取り小中学校跡。


水分補給です。上り勾配で少し汗ばんでいます。雲の流れで日射しが遮られると、寒くも感じますし、辺りも暗くなります。やっぱり太陽の力ってすごいものですね。時折通る車以外、音と言えば、着かず離れず流れている桑取り川の、渓流の音のみです。鳥のさえずりさえ聞こえません。目立つ花もない中で、芽吹き出した草の緑が目に入るだけです。


すべての生き物が、未だ半分冬の中に身を縮めているかのようです。近くの山肌には雪と地肌が、半分ずつのまだら模様になっています。さあ、目的地はもう直ぐそこになりました。ランドナーの太いタイヤのハンディがありながら、何とか湯ったり村に着きそうです。追い風さん、ありがとう。最後の集落横畑にも人影はありません。横畑観音堂を左折です。


12時2分。21,49km。最後の上り坂を上がると、大きな駐車場に何台かの車がいました。静寂がボクを迎えてくれます。かすかに雀の鳴き声かと思われる鳥の声が、聞こえてきました。中央の看板前の石の上に腰を下ろして、山里の空気に包まれて、この雰囲気に浸ります。心身ともに「体に良い」のが実感できます。う~ん、おにぎりのうまい事!


12時10分。ここではあまり日が射してくれませんでした。一寸寒くなってきたので帰路にします。帰りはルンルン下り道です。気持ちがすごく楽ですね。しかもマドガードがありますから、水撥ねをそんなに心配しなくていいですし、ランドナー選択のもっと良い所がありました。荒れた舗装路の振動が、ほぼ太いタイヤが吸収してくれる事です。


レーサーも段々タイヤが太くなっているのが、分かりますね。体に優しいです。レースでなければ、乗り心地重視でも良い訳で・・。軽快性を取るか快適性をとるか、ですかね。往きで見ていた“フキノトウ”を、夕食の食卓に載せようかな。道の脇いたる所に緑のフキノトウが芽を出しています。停止。僅かの間に小さいレジ袋にかなり摘み取りました。


ハンドルバッグに押し込んで、再スタートです。向かい風とダウンヒルとで、プラスマイナスの状態です。13時丁度。32,8km。有間川の国道へ出てきました。今日はもう一つ確認して行こうと思います。左折で名立方面にハンドルを切ります。国道と少し並行した後、再び山際のサイクリングロードに上がります。民家の裏に回り込む事になります。


この辺りに住む人達は、何か落ち着かないでしょうね。裏庭の土手に薄黄色の水仙が咲いています。こちらの家では可愛い花を良く咲かせています。手入れをされているのでしょうね。自転車歩行者道を通る人は、目に季節を、心に温かさを頂けます。ここに住んでいる人に「ありがとう」と言う気持ちに、いつもなります。ここは丹原です。


名立までに、2つのトンネルがあります。先ず“青木坂トンネル”です。長さ321m。ここの入り口も、枯葉が押し葉のように舗装路にぺちゃんこになっていて、走るに支障はありません。ハンドル脇に取り付けてあるバッテリーライトで、前方を照らします。少し頑張って明るい物をつけたので、やはり足元安全です。抜けますと直ぐに又トンネルです。


“乳母岳トンネル”ここを抜けますと、不動滝があって、名立の市街地に入って行きます。が、お~!やはり「通行止め」の立て看板です。正月元旦の「能登半島地震」の時に、ここ茶屋が原地内の山が崩落して、国道が通行止めになった所です。(後で振興局に尋ねました処「山の崩落斜面の修復が終わらないと、自転車道を通行させられない」との事。)


今日はこの実態を知りたくての寄り道でした。暫く名立・糸魚川方面へは、国道を走るしか方法はないようです。13時18分。35,2km。戻ります。有間川駅近くにのぼり旗が何本も立って、風にハタめいています。良く見ますと、「カフェオープン」の旗です。何処だろう?旗に誘われて進みますと、有間川駅舎です。「へ~!」興味本位で入ります。


無人駅になって、不要になった事務室をリフォームして“DINING CAFE R8”を造ったのですね。駅の利用者だけでなく国道と隣接しているので、ドライブの休憩にもイイですねえ!何しろ駅舎は少しだけ高い所にありますから、窓側のカウンターに席を取りますと、直ぐ目の下に国道が走っているのを見下ろせますし、その向こうは日本海です。


今、明るい日射しが降り注いでいますので、スカイブルーの海が、180度見渡す事が出来ます。3月10日オープンしたばかりだと言うのに、今も10人以上のお客さんが来ています。「トキ鉄の経営なんですか?」「いえ、違います。テナントです」素敵な“絶景カフェ(レストラン)”が出来ましたね。嬉しいです。オレンジジュースを頂きました。


一寸の発見と一寸の休憩で、心と体が満たされて帰り道になります。花など何もないと思っていましたが、タイヤの横に目をやりますとありますね、咲いている花が。小さい小さい青い花達が集合して咲いていました。調べました所、“オオイヌノフグリ”と言うらしいです。外来種ですが、春一番に咲き始めるんですね。青と紫の中間色のきれいな色です。


【フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が、雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。とか。】郷津海岸には日向ぼっこを楽しむ人達が、車から下りて砂浜を歩いています。波打ち際でふざけあっている親子4人の姿も見えます。そういうシーズンになって来たのですね。今シーズン初めてのサイクリングでしたが、意外と走れました。


フキノトウで乾杯しようかな。今年も走れる喜びを満喫したいものです。14時22分。我が家に到着です。今日の走行距離は、49,07kmでした。お疲れさ~ん!



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2023-11-23


2023年11月22日(水) [晴れ][晴れ] 再び今年のラストランです


先週で今年の最後かと思っていましたのに、又々今日もこのシーズンには珍しいような晴天になると言う事で、走り虫が治まりません。朝7時時点では気温は未だ6℃。寒い朝ですが、9時。支度をしてスタートする時には12℃を超えていました。空は雲一つ無い明るい空色一色で、今日も小春日和です。先週ラストランのつもりで、“湯ったり村”へ行ってきたので、何処へ向かうか悩みます。思い切ってR405コースを選びました。


同じコースでも、牧区から安塚区への方向は、比較的緩やかな上り道ですが、今日は反対向きに安塚から牧へ走ろうと思います。家からR253を4km程走りますと、家並みが途切れてきます。道路端の電光看板の温度は、13℃を示しています。着込んでいる所為もあって、体はかなり火照って来ました。青野入り口付近。農道に車を停めて、手を振っている人が居ます。ボク?そうでした。中学生からのお客様の、MTさんでした。


「お~、Mさん」「サトウさん。走ってますね!」「良く分かったね」「分りましたよ!今日もイイ天気ですから走れますよね。これから十日町まで仕事なんです」一寸の間立ち話を交わし、来店を約束して別れました。わざわざ車を停めてまで声を掛けてくれるなんて、嬉しいですね。気持ちが温かくなったまま、青野・末野と走りますと、程なく浦川原区に入りました。何処の家の庭も冬支度ですが、未だ沢山の花を咲かせている家もあります。


間もなくうらがわら駅かという所で、道路工事中の為、片側交互通行です。誘導員の中年男性に「舗装工事ですか?」「そうです。自転車で何処まで行くんです?」「安塚から牧へ抜けようと思っているんです」「へ~!」と言う顔をして笑っています。10時9分。16,08km。駅に到着しました。ここでウインドブレーカーを脱ぐ事にします。汗をかくほどでもないのですが、かなり暖かいです。身軽になったように思います。さあ!


喧騒の国道からようやく安塚への県道43号線に入ります。ここの所毎週のように走っている所為か、今日は緩やかな上り勾配はあまり苦にならなくなっています。辺りの移り変わる景色を眺めながら、慌てず、でも、たゆまずペダリングを続けています。もう葉を落して枝ばかりになっている木々の中に、時折目を射るようなもみじの紅葉がありますと、「お~!」と心の中で驚きの声を上げています。黄色と赤のグラデーションが美しいです。


晩秋?の光を浴びている葉の表部分の鮮やかさは、葉の裏の暗さでそのコントラストによって、一層際だっているようです。(調べてみると)今はもう“初冬”と言うみたいですね。松崎から安塚中心部へ少しずつ標高が上がっていきます。街並みの右手奥に見え隠れしている小黒川の土手には、桜並木の大木がほぼ等間隔に並んで居るのが垣間見えます。春、又見事な花を咲かせてくれる事でしょうね。ここの桜は凄いです。あと何ヶ月後かな!


来ました。和田の交差点です。何だか尿意を感じてきました。いつもサイクリングの途中ではあまりトイレの用事はなかったのですが・・。汗をかかない所為でしょうか。B&Gプールがあります。開館して居ないようですが、兎に角入れたらお願いしようと玄関口から入りました。二重ドアになっていまして、中のドアは施錠状態でした。残念!我慢出来ないほどではないので、このまま行く事にします。白菜が沢山きれいに干してあります。


農村の季節と暮らしを見る思いです。何故か懐かしさを覚えました。11時3分。専敬寺。(せんきょうじ)26,49km。いつもここで小休止をしています。コースの半分までは来ていませんが、ここから心臓破りの坂が待っていますし、一息つくのに丁度良い所なんです。中腹の小高い所にある、古刹という感じの本堂までの石段は、歴史を感じさせる削れ具合で趣を感じます。走り出しますと直ぐに、インナーギヤのご用になります。


10km/hから7km/h。そして5km/hとスピードダウンします。いつもの事です。悲観もしませんし、時間を掛けて脚の力なりに進んで行くだけです。朴ノ木分岐点まで約2km。「いいお天気だなあ!」とつぶやきながら、カーブを一つずつクリアして行きます。11時28分。ようやく上りきりました。後から上ってきたバイクのお兄さんが「ご苦労様です!」と声を掛けてくれます。ふり向きますと、郵便配達の人でした。「ハイ!」


としか返事が出来ませんでした。嬉しい一声です。水分補給をして、しばしダウンヒルで呼吸を整えます。ボクのチタン君には“弁当ボックス(フレームバッグ)”が着いています。事故よけにと、五智国分寺様の“五智結び五鈷杵守り(ごちむすびごこしょもり」” が入って居ます。きれいな五色のひもで編んだ御守様です。何となく守られているような安心感があります。下り始めますと直ぐに、牧区の標識になります。そして高谷大滝。


弁慶滝とも書いてあります。今日の滝は水量が比較的少なくて、静かな滝になっています。高谷集落の入り口に“無人販売店”があります。いつも気になっているのですが、やっていない日が多くてご縁がありません。今日はやっていました。極くゆっくりと通ります。お店に女性客(でしょう?)が一人、野菜を物色しています。サツマイモと白菜が置いてあります。ボクが欲しい物は無さそうです。又次回に・・。山村のこの道も国道です。


もうかなり以前からですが、道が改修されて、勾配も道幅も通りやすく、自動車道かと思うほどに改修されている所があります。でも、そこを通り過ぎますと、第二の難関が待っています。極端な急勾配ではないのですが、それなりの坂が延々続く道です。5~6km位でしょうか。ひたすら上り詰めた所にある“牧・展望台”を思い浮かべながらの、ペダリングです。両側の草むらには、既に呆けたススキの穂が、風に揺らいで見ています。


今日は朝から弱い風ですが東風のようで、253では向かい風でした。山に入ると風向きも分らなくなっています。脚を止める事はありませんが、ゆっくり進みますので、色んな事が頭に浮かんできます。一つごとではなく、とりとめも無い事が次々に浮かびます。以前は良く一人旅に出ましたが、その時にも・お店の事・家族の事・友人の事・健康の事・Hな事・将来の事・・考えながら走ったものでしたね。家から離れる事は良い事ですね。


普段の生活の見直しが出来る気がします。考えるだけで結果が変わったりしませんが・・。見覚えのあるカーブに差し掛かってきました。上り詰めたかな?いえいえ、未だ早かったようです。似たような右カーブでしたが、もう一つ先でした。草むらの虫も木立の鳥も全く鳴き声がしません。静かで、ボクのペダリングの僅かなきしみ音だけの世界です。12時ジャスト。33,2km。展望台に到着で~す。かなり脚を使っちゃいました。


「つかれた~!」心の中で叫んでいます。7km弱を約1時間も掛かってクリアしたのです。ベンチに腰を下ろして、ボトルの水と菓子パンで軽食と致しましょうか。アッ!オシッコ!又々尿意が催してきました。少し下った道から向かい側の山側に上る階段状の道があります。そこへ上がって行きます。下からは見えない上には、用水池があります。そこを回り込むように狭い道を奥に入って、やっと林の中で解放してあげました。ホ~ッ!


頭の隅に“クマさん”など来ないだろうね。と不安もありましたが、どうやらセーフでした。心も軽く身も軽く、楽しい軽食タイムになりました。さあ、帰宅まで、後20km一寸です。下り道こそ慎重に・・!ですね。やっぱり快適ですよね、ダウンヒルって。一人で勝手に走ってくれますから。ハンドリングとブレーキングに注意を払いながら、右に左に体を傾けてカーブを下り抜けて行きます。国川・小川などの地名看板が目に入ります。


民家がポツンポツンとたっていたのが、段々と家並みになって来ましたし、何時しか牧区中心街の街並みに入って来ました。それでも下り道は続いています。信号が赤でなければ中心街もすっ飛んで通り過ぎてしまいます。何で斜面に街が出来たんだろう、といつも疑問に思っています。アッという間に柳島を通過して、山口・宮口に来てしまいました。もうここは旧上越市に入っています。勾配が緩くなってきましたが、基本下り道です。


快適ペダリングで、道なりに真っ直ぐ直進し続けます。両側の田圃の二番穂も、緑から黄色に枯れた色になって居ます。冬の準備が出来ているんですね。野尻交差点です。後から「こんちは!」の声が。振り返りますと、赤いウインドブレーカーをまとった、レーサースタイルの男性です。見覚えのある顔で「あ~、NYさん!」「いやあ、サトウさんでしたか」「今日はどちらを・・?」「エイジ記録会を走っているんですよ」笑顔が爽やかです。


年齢と同じ数字の距離を走るんだそうで・・。70kmに挑戦中との事でした。青信号に変わったので「どうぞ、ボクはゆっくり行きますから。頑張って下さい」と見送りました。次第に離れていく後ろ姿を見送りながら、ボクも家路迄頑張ろう!本新保から藤塚に来ますと、もう鴨島は直ぐそこです。例の通り県道186号線“板倉直江津線”に曲がります。風の影響を受けにくいのと、狭くても家続きの道は、飽きがこないのとで、この道です。


今日はそれともう一つ。“あるるん畑”で“笹餅”を買って帰りたいと思っているからです。今、無性に食べたい気持ちです。そして予定通り、13時35分。54,36km。あるるん畑に着きました。よし、“笹餅”ゲット!ハンドルにレジ袋をぶら下げて、後4~5km程の道を、一路家路へ。黄色い謙信公大橋を渡って、新光町2丁目交差点を右折です。一歩この脇道へ入っただけで、静かな田園風景になります。ホットします。


国道8号線を横断しますと、栄町・東雲町で、信越線踏切を越せば、もう我が家に到着です。13時55分。今日の走行距離は、58,86km。この秋一番の脚の疲労感を体験しました。多分、今日のサイクリングが今年のラストランになる事でしょう。無事故とノントラブルに感謝です。又走りたいものです!



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2023-11-17


2023年11月16日(木) [晴れ][曇り] 走り納めになるのかな?


11月も半ばになって、晴天が当店のお休みの日と重なる事が、これからそんなに期待は出来ません。もう妙高山辺りまで雪が来ているようで・・・。ですから今日の日は逃せませないと思いました。朝から青空が広がって、眩しい光が降り注いでいるのです。そして何と言ってもシーズンの締めくくりは、“湯ったり村”でしょう。そこを終やさないと今年の決まりが着かない気がするのです。さあ、今日も11時30分のスタートです。


10℃前後だった朝と違って、今17℃にも・・。いきなりウインドブレーカーが邪魔になる位の暖かさです。強い風もなく、海も静かな凪(なぎ)状態で、小さい波が絶え間なく岸に打ち寄せています。薄い青と言うよりも、少し緑がかった乳白色の今日の海の色です。こう言う景色を“まったりとした”と言うのでしょうか。激しくなく、ボクの好みの薄ぼんやり状態です。人気のない舟見公園から、うみがたりを通過して、郷津海岸です。


今日は海に入っている人の姿は見えませんが、長い海岸線には適度な間隔で車が止まっています。海って気分が晴れるんでしょうか?それとも色んな事を考えるのに大きな海って良いのでしょうか?カップルは何を話しているのかな?11時52分。フィッシングセンター。⒌,13km。お客さんらしい人の気配はありませんが、係員でしょうか、作業服を着た二人が、海の施設から歩道へお話しをしながら上がって来ました。営業終了ですね。


今日はこのまま国道伝いを走ります。長浜地内の押しボタン信号を使って、山側の自転車道へ入ります。ボク一人のために車の流れを止める事に罪悪感を感じるのですが,車の途切れた時を見計らっても、やはり何台かの車を停める事になってしまいます。済みません!住宅街は、国道と自転車道が縁石で仕切られている狭い道ですが、家並みが切れますと、道幅も広くなって、視界も開けます。やがて前方に“長浜トンネル”が見えて来ました。


近づくにつれ、トンネルの入り口付近は“枯れ葉”の絨毯です。黄色や赤茶色や焦げ茶色の落ち葉が沢山落ちていて、舗装路を覆い尽くしています。キレイだと言えばキレイですが、濡れている落ち葉の上はタイヤがスリップしそうで緊張感が走ります。トンネル内の方がその点安心感がありますね。ボクの自転車のLEDライトが一層安心感を高めてくれます。通り抜けますと、間もなく“有間川”に到着です。12時13分。10,15km。


桑取川河口付近では未だ川の中の工事が続行されています。何の工事なんでしょうかね。ここを左折して県道269号線通称“土口谷浜停車場線”に入ります。途端に脚にグッと負荷が掛かってきました。もうこの時期では“鮭の遡上”は見られないだろうな、と思いつつも川を見下ろせる右端を行きます。何台かの軽トラが川岸に停まっていますが、川にも岸にも鮭の姿は見えません。今日は11月16日。最盛期は過ぎているんでしょうね。


幼稚園があります。小学校が並んであります。ここからは子供達の声が全く聞こえませんし、姿も見えません。教室でお勉強の時間なんでしょうね。頑張ってね!好んでゆっくり走っているわけではありませんが、必然的にゆったりのんびりのサイクリングになっています。少しずつ標高をかせぎながら、高住・小池・西横山と集落を通り過ぎていきます。冬を前にして真黄っ黄な菊の花以外には、目に付く花達の姿もあまり見る事が出来ません。


桑取川の流れが蛇行して、遠くになったり直ぐ横を流れたりしながら、次第に渓流の趣になって来ています。ザアザアと音が一際大きく聞こえてきますと、川底に段差が造られていて、小さな滝になり音立てて落ちているのです。西吉尾の坂を息を切らせて上り詰めますと、しばしのダウンヒルで息をつきます。12時58分。今は使用されていない“桑取り小中学校”の建物に着きました。今日も二宮金次郎の石像が薪を背に読書をして居ます。


石像の周りには黄色いイチョウの落ち葉が、散乱して秋の風情を醸しています。グラウンドの向こうのひっそりとした校舎から、オルゴールの音が聞こえてきそうな気がします。一息ついて、最後の距離を走り出します。北陸新幹線の線路下を潜り、そして又のどかな山村風景の中を走ります。土口橋を渡りますと、桑取川は右手になりました。向かう正面に山並が近づいてきています。桝形山とか重倉山・青田難波山などに成るのでしょうか?


もうこの道の行き止まりが直ぐそこになりました。青い欄干の“横畑橋”を渡りますと、この道の最後の集落に入ります。山懐に包まれて静かに佇む20軒ほどの昭和の家が、田や畑に囲まれるように点在して見えます。突き当たりを左折します。“ゆったり橋”の近くの民家に、見事に色づいたイチョウの大木が目を引きました。スゴイ!です。未だ紅葉が見られたんです。感動しながら橋を渡りますと、13時20分。21,43km。


目的地“湯ったり村”に到着です。この秋、何回か自転車に乗っていますので、今日も比較的大汗をかかないで来る事が出来ました。その事に大きな喜びを感じます。駐車場にはこの施設の車が2台あるだけです。“木曜定休日”の看板が玄関前に出ています。ボクは承知していました。お風呂を目指して来たわけではありませんので、平気です。冬までの短い時間に、やらなければならない外仕事をしているおじさんが2人、作業をして居ます。


静かな景色の中に身を置いて、至福の時間の中に包まれています。日射しが弱くなって、うっすらと雲が空を覆って来ています。休憩10分。さあ、ゆっくり帰りましょう。先ほど曲がった角に“横畑観音堂”があります。馬ごとで有名ですね。・・・『横畑集落には、古くから「馬」「馬ゴト」と呼ばれる全国的に珍しい小正月行事が伝わっています。1月15日の夜、15歳から30歳の若者が扮する「大馬」と、小学1年生から中学3年生までの


子どもが扮する「子馬」が集落の各戸をまわり、家々の茶の間で馬の跳ねる様子を真似て五穀豊穣を祈りました。昭和5、6年頃には「子馬」だけになっていたそうです。家の中に招かれるとまず3人1組の「田ならし」役が「田なーらし」と言いながら竹の棒で畳を撫でて田んぼの悪霊を追い払う所作をします。そのあとに馬が2人ずつ3組登場し、茶の間の3つの角で、「ヒヒ-ン!」と言って3回ずつ飛び跳ねます。神棚にお参りし、


家の人から「カイゴ(飼い葉)」に見立てた餅をもらい、次の家を回ります。子供達はその後「オヤカタ」の家の囲炉裏で餅を焼きながら、一晩中食べて遊んだそうです』・・・そんな伝承保存行事のある横畑の観音堂なんですね。敷地(境内?)の角に6体の石仏が並んで居ます。今まで見過ごしてきていました。何となく愛おしくて、スマホカメラに収める事にします。そう言えば、来る時の道端にも幾つかのお地蔵様が立ていましたね。


昔から人間には信仰心が必要だったんですね。集落の中を一周してから県道に戻る事にしましょうか。畑仕事をしているおかあさんが一人、腰をかがめて仕事をして居ます。ひょいと顔を上げましたので、会釈をしました。お母さんも会釈を返しながら、まじまじとボクを見つめています。「サトウさん?サトウさんではないですか?」「はい、そうですが・・」「私、春日野のSAです。サトウさんの所からずっと以前クロスバイクを頂きました」


「えっ、そうだったんですか!顔を覚えていなくてすみません。で、どうしてこちらで畑を・・」と話がどんどん弾む事になったのです。カレー屋さんにもお手伝いに来ているとの事で・・。再会を願って「それでは頑張って下さい!」とお互いに小さいエールを交わして別れました。まさかこんな所で知っている人とお話が出来るとは・・。印象に残るツーリングになりました。すっかり薄曇りになった帰り道は、気持ち良い下り道です。


標高235mからほぼ3m位までのダウンヒルです。昨年最後のAIOLOSクラブランでは、途中パンクで皆さんに置いて行かれてしまった覚えがありますので、コース取りを慎重に選びながら下って行きます。折角の楽しい下り道ですが、ブレーキングでスピードダウンも仕方が無いですね。とは言えやはり帰り道は速いです。県道から遊び心で“西戸野花立”の看板を右折してみます。ここまで来れば恐らく“谷浜公園”に出れるでしょう。


との思いがあったからです。集落内の坂道を、知らない物見たさでくねくねと進んでいきます。オヤッ、行き止まり?かと思うほど、道幅が狭くなってしまいました。グッと狭くなった道は、鬱蒼とした林の中の道になってしまって、立ち止まると15m程先に小動物が飛び出してきました。“キツネ”かと見えました。この先進む意欲がなくなり、引き返す事にします。ヤレヤレ!県道に出ますとホットします。この間、寄り道1kmでした。


いつもの道で“谷浜公園”に着いたのは、14時11分。24,13km。ドッグランコーナーが見える縁石に腰を下ろして、しばし一服です。今日は“海の見える丘”へは行きません。犬を見ながら、一口羊羹でエネルギー補充です。すっかり空は曇りになってしまいました。未だ午後2時過ぎだというのに、夕方みたいな雰囲気です。そう言えば一人旅の時にも、山の中の道は2時過ぎると山影は暗くて、心細かった時もあったなあ。


さあ、一路我が家へ帰りましょう。そのまま長浜住宅街へ入ります。谷浜駅を過ぎ、デイサービスを越えますと、国道8号線の横断になります。国道脇の自転車道を走っていると、正面向こうに人工島の火力発電所が見えます。その背後にはMt.米山がダークブルーの影絵になって背景を作っています。フィッシングセンターの駐車場で、手を振っている人が居ます。ボクかな?違うかな?近づくとやはりボクに向かって手を振って居るのでした。


にこやかに近づいて来ます。「サトウさん。走っているんですね」「お~!NH君。よく見つけたね」AIOLOSのクラブ員でした。「今。仕事で糸魚川から何カ所か検査してきたんです」「そうかね。元気そうだね。奥さまも元気ですか?」「はい!今・・・」嬉しい報告を聞く事が出来ました。「又お店に来て下さいね」と、心弾む思いで走り出しました。


たった40kmあまりの“桑取り往復ラン”だったのに、色んな出来事があった一日でした。14時53分。43,62km。今日もトラブル無しで、完走する事が出来ました。今日で今年のラストランになるのでしょうか?11月も未だ半月あるし・・ネ。



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2023-11-10


2023年11月9日(木) [晴れ][晴れ]   昨日は“立冬”でした


昨日は立冬という事でしたが、今日も未だ最高気温21℃になると言う事で・・。『2023年の立冬は、11月8日から11月21日です。立冬から2月初旬の立春の前日までが暦の上では冬になります』・・・   だそうで、天気予報でも、いよいよ週末から気温がグッと低くなると伝えています。寒がりなボクとしては、もう走れなくなる時が近いようです。朝からの予定を終わらせてから、早速準備をします。11時30分。出発です。


朝一番でないと力の出ないボクなので、今日も平坦なコースを走る事にします。港町の佐渡汽船から港湾道路に入っています。埠頭には様々なコンテナや貨物が置かれていまして、上越市の力強い血流を感じます。海に近い直線道路ですが、風があまり苦になりません。南西の風のようで、珍しい風向きですね。それにしても、ナント言うお天気なのでしょう!明るい薄い青空、雲一つ無い見渡す限りのスカイブルーです。日射しが眩しいです。黒井。


港湾道路が終わり、更に海岸伝いにコースを取ります。ここまで丁度4km。ウインドブレーカーまでは着ていませんが、一寸厚着をし過ぎたようで汗ばんで来ています。ボクとしては寒いのを我慢するよりは、汗ばむ我慢の方が遥かに得意です。オッ。通行止めの看板です。冬期間のうちにやらなければならない海岸道路の工事のようです。釣り客にも〔冬期間釣り禁止〕のお知らせがあります。自転車ぐらい行けないものかと進みましたが・・


向こうにユンボのような重機が見えた辺りに、今度は完全なバリケードで歩行者も入れないようになっていました。ゴー バック!来た道を戻ります。そして指示通りに迂回路へ入りました。県道468(旧国道8)号線迄の間に中道があって“上越市八千浦交流館はまぐみ”角を左折します。裏道はどの辺りを走っているのか分りにくいですが、市営住宅の並ぶ景色で夷浜が分りました。歩いている人の姿のない道を更に行って、西ヶ窪浜です。


ここで468号線に出ました。今日も相変わらず赤とんぼが舞っています。顔にぶつかりました。よそ見をして飛んでいるトンボも居るのでしょうかね?12時13分。11,73km。土底浜交差点です。喉が渇きます。水分補給タイム。道路脇の家の庭には、今はもうあまり花の姿は見えませんが、それでも時折目を引くのは薄黄色のガザニアですね。何故か一株のガザニアって無くて、土地の広さに応じて集団で咲いています。「元気だね」


日射しを浴びて空に向かって全開状態です。桔梗も咲いていました。塀の上から外を覗くように濃い青紫の花達が顔を見せていました。青や紫色の花がボクは好きです。夕方のニュースで分ったのですが、今日の日中は23,5℃まで上がったのだそうで、今が正にその時なのでしょうね。暑いです!日焼け止めとサングラスが必要な天候になっています。今日の目標地点“米山駅”を目指して走っています。時折正面にMt.米山が見えています。


雁子浜迄が大潟区で、上下浜からは柿崎区になります。上下浜は結構な市街地で、商店が連なっています。こう言う道は走っていても飽きが来ませんね。それが又続き過ぎると開放感が欲しくなるのですが・・。直海浜の柿崎漁港からクランク上に曲がります。信越線の下を潜りますと、線路の向こうに緑色の大きなパイプが、地上から高い建屋の上に伸びています。いつも目にしていたのですが、気に留めていませんでした。上越建設工業㈱。


生コンや廃棄物処理再生をしている会社なんですね。やっと納得しました。柿崎川橋を渡りますと、柿崎市街地に入ります。駅は一本、道が違って海に近い通りにあります。そこには郵便局や信金等が並んでいて、メインストリートだったのでしょうか?12時35分。丁度20km地点です。ボクは住吉町交差点を直進して、やがて街外れまでやって来ました。家並みが途切れて見通しが良くなりました。右手に国道8号線が近づいて居ます。


国道に合流する手前は、それなりの勾配がある坂道です。坂の途中、ボクが走っている道の左手には、少し低い所に線路が平行して走り、更に向こうには広々とした青い海が見えています。ナント美しい景色なんでしょう!ペダリングストップ。“ワイヤロープ式防護柵”に自転車を寄り掛けて、スマホカメラの出番です。何処で何を撮るにも、自転車の入らない写真は、ボクには意味が無いのです。「イヤ~、イイお天気だなあ!」深呼吸!


こんな日の事を“小春日和”って言うんですね。今、12時50分。22,37km。急に、今日はここで帰ろうかな。と言う気持ちになりました。米山駅まであと4kmほどですが、何となく「もう良いかな」の気持ちが沸いたのです。別に誰かに頼まれたわけではないのでボクの勝手で良いのですが、どこかに「初心を貫けよ!」との声が聞こえてくるような気もします・・。「止めようかな?」は、国道を走るのが気遣いでイヤなのです。


心に決めてしまうと、もう迷わずIターンします。帰路も風向きが南寄りで、向かい風には成りません。快適ペダリングです。来た道を帰るのですが、反対方向の景色は又違って見えるものですね。柿崎自動車学校脇には、篭盛りの様な形に植え込まれたまっ黄っ黄な花が、10個くらい並んで居ます。目に鮮やかです。基本この道は、海岸に沿った街道なのですが、それなのに結構起伏がありまして、帰り道には有り難くない勾配の道です。


汗ばんだ体で、休みなくペダルを機械的に回しています。イヤではありませんが、帰ったら、アレをしようかな?コレをしようかな?なんて考えますと「20kmの距離って、そんなに簡単に終わらないものだなあ」と実感して居ます。やっと犀潟を過ぎて西ヶ窪に入った所で、この県道も“工事中通行止め”の看板です。この工事も長い期間やっていますよねえ!再度迂回路走行です。黒井からは市之町経由で走ります。お馴染みの景色です。


未だ14時だと言うのに、何となく日射しが傾いて、日陰部分が大きくなって来ています。日射しの所と日陰の所のコントラストが強くて、日陰の景色が見えにくくなっています。住宅前の日陰で、腰をかがめて草取りをして居たおばあさんが、居るのが見えませんでした。通り過ぎようとした瞬間「おっ!」と声を上げそうになりました。ぶつかる事は無いのですが、見えにくいものですね。サングラスをして居ればどうでしたでしょうね。


直江津の二つの橋を渡って、14時9分。43,25kmで、今日のサイクリングは終了致しました。往く時 22km。1時間20分。帰り道 20,88km。1時間9分。帰り道に、港湾道路をカットしたのが、距離に差が出たのでしょうかね。今年は未だ次回があるのでしょうか?自転車をしまう前に、もう一回ぐらい走れると良いのですが・・。




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2023-11-02


2023年11月1日(水)   [曇り][晴れ][晴れ]     戸隠いつ行くの・・今でしょ!


日替わりお天気ですが、今日は全国的に晴天のようです。もう明日は雨マーク付きですので、“戸隠”へ行くのは今日が絶好ですね。自転車で紅葉を愛でるのは、ここの所戸隠に決めているように、ほぼ毎年行っています。信濃町役場駐車場の朝は、かなり冷え込んで車の温度計で10℃位です。着込んで来ても未だウインドブレーカーが必要な程です。50分のドライブ後、スタート地点の“信濃町役場”から9時30分ペダリング開始です。


県境まではあんなにきれいな青空だったのに、長野県に入った途端、空は一面の雲に覆われて、暗く濃い霧で視界が200m程です。辺りの山も全く見えていません。余計気温以上に寒々とした雰囲気です。それでも行きます。「必ず晴れるはず」と思っているからです。国道18号線から黒姫駅への道へ左折します。明専寺(みょうせんじ)の境内に、黄金色に色づいたイチョウの大木が目に入ってきます。地面に落ちた葉も絵になります。


「見事だなあ!」期待させるスタートです。俳人小林一茶の菩提寺だとか。県道36号線です。仁之倉を通過しますと、白い四角い新しい建物が現れました。周りの田園風景に似合わない近代的な建物です。“CENTOTTO GELATO”と壁に書いてあります ・・・ 『チェントット ジェラートは2022年8月にオープンした長野県信濃町 黒姫山の麓、仁之倉の野菜ジェラート店です。地域の野菜をつかった自家製ジェラートを提供しています』


だって。去年あったかなあ? 9時55分。4,2km。小林農園です。トウモロコシで一躍有名なお店になりました。今は“焼き芋”の看板が出ていまして、良い匂いが流れてきます。未だ朝早いのに、もう何人かのお客さん達の声が、簡易なお店から聞こえています。道端にはコキアとホオズキの実が赤く色づいて、可愛いです。木々は茶色と黄色で秋色です。さあ、ここからいよいよ上りが始まります。脚に重みが加わって来ています。


坂道には何の抵抗も出来ずに、直ぐにインナーギヤを使ってしまいます。右カーブは大回りする事が出来ますが、左カーブは小さく回るので、勾配がキツいです。なるべくローギヤは使いたくないのですが、全部使わなければ回せないので、ギヤを使い切ってしまいます。予備がない状態って心細いですね。そしてメーターの走行距離を見てしまいます。多分奥社入り口までは約15km位だから、後何キロ走れば到着するかの計算をします。


お~!霧が晴れて青空が見えてきました。やはり!10時10分。⒌,42km。“カフェ ランプ”のお店前です。見事に色づいた“もみじ”の木があります。一枚一枚の葉が、赤と黄色のグラデーション様に色づいて、正に今が見頃です。「キレイだ!」青空が広がって日射しが降り注いで来ました。暑くなりました。ウインドブレーカーを脱ぎます。太陽の光を浴びて、山の樹木達にも元気が出たかに見えます。ボクにも力が沸いて来ました。


急がずたゆまず、ペダリングを続けます。両側の景色がゆっくりと後方へ動いていきます。林が途切れて右手の視界が開けます。「お~!」堂々たる“黒姫山”が眼前に迫って見えます。山肌の凹凸がはっきり見える程の大きさです。ホットすると同時に、一瞬にしてこれまでと違った景色で刺激的です。10時25分。6,72km。景色を眺めながら水分補給タイムにします。秋の景色の中を、今年も走れる喜びで心が満たされています。


この辺り白樺の木々が目立ちます。相変わらず、ゆっくりペースで進んでいます。黄色と茶色の林の中に、時折真っ赤なモミジや、その他(ボクには木の名前が分らないのですが・・カエデ、ナナカマド、ミズナラ、ウルシ、カラマツ、ブナ等)の鮮やかさが、素晴らしいです!時に、両側から延びた枝が握手をするように、紅葉のトンネルを作っていて、その下をボクは潜ります。車が通る度に、落ち葉が道路の端に吹き寄せられてきます。


カサカサ。カラカラと、舗装路を枯れ葉の転がる音がします。11時10分。ようやく上り詰めでしょうか。10,85km。今まで5~7km/hのメーターの数字が、一気に11km/hになり、20km/hになりました。平坦路そして小さな下り道。ナント楽チンな事!前方に戸隠山のギザギザした山が見えました。やがて戸隠キャンプ場の看板が・・・。いやあ!もう直ぐだ。この辺りの林の木々は、カラ松になっています。


標高1200m弱かと思われます。カラ松の細い松葉の落ち葉を、タイヤが踏んで行きます。ラストの坂道です。11時38分。ついに“奥社入口”に着きました。16,2km。水曜日なのに、観光客が沢山居ます。サイクルラックが用意してあります。自転車を掛けさせて頂いて、奥社茶屋の前の長椅子に一人腰掛けます。ヤレヤレ!今年も走れましたぞ。汗ばんだ体と荒い呼吸を整えながら、持参のおにぎりを、ボトルの水で頂く事にします。


見るとはなしに、真ん前の駐車場に目が行きます。出入りするドライブの車を眺めます。ほぼ満車状態なのですが、未だ車がやって来ます。おじいさん位の男性が一人、料金受取りと誘導で、忙しいです。見ていて飽きない光景ですね。外人さんの観光客もチラホラいます。日向のベンチでおにぎりを食べているのは、ボクだけです。恥ずかしい事もなく、只々「ウマいなあ!」とお腹に入れていきます。刻んだ梅干しなどが塗されているのです。


そんなに急いで食べている訳ではなかったのですが、僅か8分足らずのお昼休みでした。11時45分。さあ、今度は待望のダウンヒルになります。下り道こそ慎重に!全然急ぐ旅ではありませんので、気が楽です。ルンルン気分で今来た道を戻ります。気持ち良い林の中の道を下って行きます。もう夏の日射しと違って、かなり斜めからの太陽ですので、樹木の影が舗装路に縞模様の陰を作っています。“木漏れ日”の中を走るのって好きです。


戸隠は長野市になったのですね。暫く下って行くと、今度は信濃町の標識です。偶然なのか財政の違いなのか、舗装の痛み具合が全く違います。長野市側はキレイな走り易い舗装路ですが、途中信濃町からは痛み具合がひどくて、とても快適ダウンヒルではありません。はねてバランスを崩しそうですし、衝撃でリム打ちパンクを心配してしまいます。一層スピードにブレーキを掛ける事になります。慎重に慎重に。景色を楽しむ余裕はありません。


2時間38分掛かって上った道も、帰路は53分でゴールです。小林農園近くの野菜売り場に“天然キノコ”が売られていて、暫く見とれていました。それでも下りって速いものですね。12時31分。31,61km。信濃町役場に無事ゴールです。今の戸隠道路では、標高700mから900m辺りが紅葉の見頃のようです。赤とんぼも歓迎してくれますよ。今日も良かった!良かった!



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2023-10-26


2023年10月25日(水)  [晴れ][晴れ]   午後から雨のようです


2週続けて晴天かと思われましたが、急遽前日になって雲行きが怪しくなり、午後から雨と言っています。しかも「所により雷雨もあります」と言う有り難くない予報になりました。そんな予報とは裏腹に、朝から抜けるような晴天です。真っ青な空に真っ白な綿雲が浮かんで、「日射しの下へ出てお出で!」と招いているように思いました。9時5分。走りましょう。今日は浦川原方面にハンドルを向けます。昨年も目指して行った所です。


丁度目指した“坊金”のお店はお留守で、お店のお母さんに面会が叶わなかったのです。ヨシ今日は再チャレンジです。国道253号線に出ますと、風は右手前方からで南東の風ですね。真っ正面からの向かい風ではありませんが、少し抵抗感があります。それにしても“何と言う事でしょう!”このお天気!表示板に20℃の数字が見えています。今日の最高気温は21℃と言っていたはずですが、もうすぐ最高気温になるのでしょうか。


ウインドブレーカーが暑いです。先週と同じパターンになってしまいました。そんな中、遠くで聞こえていた救急車のサイレンの音が、ボクの後に近づいてきています。道路脇の一寸広い路側帯で停止して、通過を待ちました。サイレンは大きな音です。緊迫した音です。多分救急車を待っている人の所へ、急いで向かっているのでしょう。走り去って行きました。この秋今日で3回目のランになります。かなり体が慣れて来たように思います。


上吉野池は、水がまるっきり干上がった状態で、池の魚や生き物たちはどうなったのでしょうか?9時40分。青野交差点。9,2km。番いになって飛んでいる赤とんぼが、ボクの顔にぶつかりそうなほど、低空で人なつこく飛び交っています。幾つかの集落を通過して、16,4km。10時2分にうらがわら駅に到着です。沿道の家の庭の花たちに目をやりながら、飽きる事なくここまで一気に来ました。未だガザニアが咲いていましたね。


ここでウインドブレーカーを脱ぎます。小さく畳んでジャージーの後ポケットにねじ込みます。体が楽になりました~!ここまでの道では何カ所かで工事がされていまして、誘導員さんの指示で車が片側交互通行をして居ました。ボクの自転車は車ほどスピードがないし、行かせないわけにも行かないし、車通行の最後まで待たされてGOサインが出ます。そうすると、出口で対向車がボクの来るのを待っているわけで、焦りを感じますね。


ボクが待たせる事になってしまいますので、誘導員さんと先頭の車に対して軽く右手を挙げて、謝意を表し走り抜けます。黄色い丸まっこい花は“ピンポンマム”でしょうか。コスモスのピンクとホワイトは、秋には少ないカラーですね。優しい色が安らぎをくれます。程なく虫川南交差点ですが、保倉川が道と並行してみたり、蛇行して橋の下になったりして、付かず離れず流れています。そして10時20分。“白山神社”19,12km。


この神社の境内に、あの有名な“虫川大杉”があります。今日も改めて「大きいなあ!」と「逞しいなあ!」を、認識しました。生き方を考えさせられます。“記念物保護のためにご寄付を・・・”とお賽銭箱があります。硬貨を一つ入れて、手を合わせました。もっともっと長生きして下さいネ。さて、いつもですと安塚の上方から一山越えて、国道403号線周りで坊金へ行くのですが、今日はいきなり、ここから坊金を目指します。


反対回りの景色も楽しみたい気持ちからです。しかし!思わぬ事態が待っていたのです。これまで何回か、坊金からはダウンヒルで、気持ち良く下って来ていましたが、そこを今日は上っています。それほど急な勾配ではなく、木々の間を森林浴よろしく、アウター×サードぐらいのギヤでゆっくりと進みます。スマホナビで目的地まで近づき具合を見ながらのペダリングです。看板が立っています。「この先通行止め」です。何だろう?


いつも工事中なんかでも、自転車ぐらいは通してくれました。恐らく大丈夫だろう。気に掛けないで進みます。そう言えば車も全く通りません。でも気にしません。こんなに快適なんだから・・。所々に枯れ葉に混じって、栗のイガが落ちています。ドングリの実も落ちていて、ボクの自転車が潰してしまうと見えて、パチッとかプチッとか音がします。ナビが坊金まで半分位まで近づいて居る事を表示しています。緩やかな坂道が続いています。


こんなに素晴らしいお天気なのに、ほんとに午後から雷雨になるのかな?お天気は上々ですが、あまりにも車も人の気配もしないと、熊でも出てこないものかな?との不安も一寸感じます。それでも行きます。2車線の道が狭くなって1車線になった所辺りで、左側の舗装路の一部が盛り上がっています。お~、これでは車も通れないわけだ。通行止めの意味が分りました。自転車は難なく通れます。更に行きます。ナビでは後1,2kmです。


が~ん!カーブを曲がった所で、眼前に再び「通行止め」のバリケードです。道路が巾一杯完全に陥没していて、谷になっています。担いでも渡る事が出来ない事は、一目瞭然です。(後で調べますと、通行止め解除は未定とのこと)結局いつもの遠回りコースでしか、坊金には行けないのでしょうか。住んでいる人達にとっては大変な負担ですね。ボクも、いつものコースで坊金に来たら、帰路又同じコースを戻る事になっていたんですね。


ヒヤ~!ここまで21,12km。10時35分。証拠写真を撮って、Uターンします。複雑な気持ちで今来た道を戻っています。走っている道の前方左側に、何かひものようなものが落ちています。ひもも踏みたくないので、もっと左に寄って走り抜けようとした所、直前ひもは動き出しました。ヘビだったんです。折角避けて走るつもりだったのに、わざわざ踏まれるような行動を取ったんですよね。前輪も後輪も踏んづけてしまいました。


それにしても踏んだ感触を全く感じませんでした。走り抜けたのが速かった所為なのか、ヘビ君の体が柔軟に出来ていて、大したダメージがなかったのでしょうか。ふり向かないで下ってしまいましたので、後の事は分りませんでした。虫川大杉の白山神社まで戻りました。そして、10時45分。23,8kmで、虫川大杉駅で水分補給にします。以前この駅から聞こえていた奇妙な音?(音楽?)は、今はありません。怪奇的だったものです。


虫川集落でも立派な松の木の雪釣りと言うのでしょうか、冬囲いをしている姿が見られました。帰り道は出来るだけ国道253号線を避けて走ります。裏道は多少の起伏はありますが、気が楽です。有島橋の赤い欄干が目に鮮やかです。基本“保倉川”に沿った道で、緩やかなカーブを描きながら、長走から桜島そして山本へと続いています。山本は集落の中に入って寄り道走行です。昔の田舎道を想像させる、道と家と田圃が接しています。


田の中に家があると言う感じです。お天気は西の空から変わってきますが、未だ未だ西の空にも雨を降らすような雲は、見当たりません。嬉しい事です。末野・青野で裏道は途切れます。国道を横断して、今度は三和から頸城区の中道を走る事にします。田舎景色が続きます。赤橙に実った柿の実を一杯付けた木が、所々に秋の風物詩のように景色を作ってくれています。下吉野から右折して、福崎へ。ここからは県道216号線に入ります。


人家が途切れる事無しに、道なりに日の出町交差点まで来ますと、11時45分。42km程で、正午までに帰宅出来るでしょうか?微妙な時間です。12時5分。45,12km。無事に帰宅でした。目的地には到達できませんでしたが、秋の日射しを一杯浴びた数時間は、心も体も大満足のサイクリングでした。次はあそこへ行こうかな。天気予報の時間がずれて、この日の夕方にはほんとに雷雨がありました。大きな雷でしたよ!



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2023-10-20


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