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2023-06-08


2023年6月7日(水) [晴れ][曇り][晴れ]  念願の“板山不動尊”へ


朝からずいぶん暖かい日です。我が家でも22℃ あります。記憶が無くなるほどずっと以前、行った覚えのある“板山不動尊”に行ってみたいと、昨年辺りから思っていたのですが、今日ようやくその日がやって来ました。往復60km超の距離と、車でも行く事のない初めての(じゃないかも知れないのですが・・)道の事。山深い板山地区であると言う事。など考えると、色んな条件が揃うのを待っていたのです。今日行きます!


9時5分前。スタートです。強い日射しが降り注いで、朝から寒さ知らずです。日焼け止めクリームを塗った顔に、クリップ式のサングラスを付けて、ギラギラを防ぎます。寒がりのボクですが、夏用メッシュ長袖アンダーシャツに半袖ジャージ。下はロングタイツで、日焼け予防対策姿です。これでも温かいを通り過ぎて、汗ばむ予感がします。3月4月でも、時に20℃越えの日もありますが、直射日光の当たる所だけの温もりです。


顔にあたる風は冷たいです。でも今は違います。空気全体が暖かいです。幸い今朝は追い風のようで、いつもより快調なペダリングです。あんなに景色全体が春色だった花たちも、今は落ち着いて、庭に行儀良く、比較的小さい花が品良く咲いています。確実に季節は初夏に移っているのですね。草木も田圃の稲も、緑一色の世界を作っています。“板山不動尊”は大島区にありますので、車の往来が激しい国道253号線を走っています。


浦川原に入った所で、庭に咲く花に、黒い大きい蝶がまとわっていました。詳しい事は分りませんが、なんとかアゲハ蝶かと思います。今年チョウチョを見たのは初めてです。何となく、ボクだけが発見した気に成っています。9時45分。うらがわら駅です。ここまで16,05km。水分補給と小休止です。いつもの通り、静かな駅周辺の雰囲気です。落ち着きます。ここは、“デマンドバス停留所”に成っています。経営と住民の利便性。


何をやるにも、人口が少ない所は難しいですね。一息入れて、さあ、行きますか!片道約30kmだとすると、もう半分以上来た事になります。一寸嬉しい気持ち!しかし段々上り道になるはずです。少しずつ車の通りがまばらになって来た道を、ひたすら大島目指して走ります。段々ローギアを使う時間が多くなって来ました。未だ頑張って、インナーギヤは使っていません。保倉隧道を抜けますと、今は休館の“ゆあみ”です。寂しい!


人家が途絶えて、山道風?の国道になります。右側は保倉川が流れ、左側は山肌が迫っています。更に進みます。やがて“森の駅大島青空市場”が見えてきました。大島区に入ったんですね。道の右側にある市場はパスして、帰り道に寄る事にします。何だか調子が出て来たみたいです。ルンルン。緩い上り道を気持ち良く走ります。時折日射しが雲に遮られますと、辺りが薄暗くなり、気分も萎れてしまいます。もう背中が汗ばんでいます。


太陽の光って気持ちまで左右させますね。10時25分。“太平橋”です。25,36km。ここからいよいよ胸突き八丁になります。大平交差点を抜けますと、ギュ~ンとジェットコースターのような上り道が、行く手に立ちはだかります。松代町へ抜ける為には通らなければならない難所です。ボクが今日行く板山は、途中で県道13号線へ左折なので、儀明トンネルまでは行かないのですが・・・。そこまで約2km。当然インナーローです。


ゆっくりゆっくり上がっていきます。電光板が24℃を表示しています。もうこれ以上軽いギヤはないのに、何回かシフトレバーのボタンを押してみました。2kmって何て長いんでしょう!時々車が、こんな坂道でも、難なく走り去って行きます。車って楽だよな~!10時40分。ようやく県道13号線との分岐点に辿り着きました。27,2km。足を着いて振り返ります。見ても急坂は一目で確認できます。ここから一寸ダウンヒルです。


下り道は嬉しいのですが、何故か心配が先立ちます。この後どんなしっぺ返しが待っているのだろうかと。折角ここまで上ってきたのに、下り道にならなくてもいいのになあ!(ブツブツ)下り道は結構続きます。今この時を喜ぶ事にしました。ボクの記憶に残っていないこの道には、又意外な景色の発見等もありまして、飽きません。何回かスマホカメラに、景色を写し取りました。そしてやはり、このまま下りっぱなしではありませんでした。


重くなったペダルを、ウンショ・ウンショっと踏み込みます。11時5分。標識がありました。“板山不動尊⇒”ヨッシャ!右に曲がると直ぐに、もっと大きな“不動尊入り口”の立て看板と、“月の岩屋不動尊”と彫られた石柱が立っています。着きました。30,9km。参道は先ず、道路から石の階段を下って行くようになっています。クリートの着いたシューズで、階段下りは一寸心許ないので、金属パイプの柵に掴まりました。


「ウワッ!」全然頼りにならない、ぐらぐらの柵です。数十段の石段を危なっかしい足取りで下りました。その後は歩きやすい平ら道になります。小川に掛かる木の橋を渡ったり、鬱蒼とした林の中に、ご神木かと思われる杉の大木の横を歩いたり、僅かな距離で行き着きました。板山不動尊の謂れが書かれた看板があります。右手には滝が音立てて落ちています。薄暗い雰囲気の中で、大きな岩の下がえぐられたように、洞窟状になっています。


入り口は背丈より大きい空間ですが、中は直ぐ突き当たるほど狭くて、高さも低~くなっています。その一番低い奥に、小さな石仏が横一列に一杯並んでいます。一体何体あるんでしょう!凄い霊魂が漂っている気がします。中央にあるもう一寸大きい不動様の前のお賽銭箱に、気持ちを入れて手を合わせました。辺りに何かが漂っているような雰囲気を感じます。一寸気が付いたのは、仏様ですが、左右に狛犬が立っていますね。???。


・・・『上越市指定文化財の一つになっている板山不動尊は、昔から近郷近在の人々の信仰も厚く、参詣者が絶えません。間口約30メートル、奥行き約13メートル、高さ平均約2メートルの半月形水成洞窟の中に不動尊がまつられ、百数十体からの石仏が安置されています。石仏はその数の多さから、何度数えても数が合わないという言い伝えがあり、また、不動明王は目の病に霊験あらたかであると言われています。昔は、毎年お盆になると、


寄せ相撲や盆踊りなどが行われて、賑わったということです。洞窟の右手には不動滝があります。修験者が住みついて修行をした場所であるとも言われ、清冽な水が流れ落ちるさまは、神聖な雰囲気を醸し出しています』・・・なんだそうです。小さい石仏さん達には、赤や白などの前掛けが付けられていて、整然と並んで居ます。見送られるようにそこを後にしました。何だか、来たかった所に来られて、ほんとに良かった、と心から思いました。


帰路は気が楽です。基本的にダウンヒルになるからです。スピードが出すぎるほどの国道253号線の下り道を、一気に大平まで下りて来ました。寄り道をしましょう。以前珍しいお菓子を見つけて購入した地元スーパーの“やまざくら”へ寄ってみる事にします。広くはない店内ですが、生鮮品から生活必需品が揃っています。勝手知ったる・・で、お菓子コーナーへ行きます。「何か美味しい物は無いでしょうかね」「何が良いでしょうか?」


若い女性店員さんが、お菓子を並べ直しています。以前あったボクの好きなお菓子は、見つかりませんでした。他に買う物も無く、少し残念な気持ちでお店を出ました。11時20分です。空腹を覚えてきました。来た道を帰ります。ダウンヒルは快適!の筈です。なのに、スピードが出ません。向かい風です。折角の下り坂なのに・・・。11時50分。“森の駅大島青空市場”です。37,8km。ここでもボクは、時々買い物をします。


“紅あずま”でもないかな?と入りました。何処に行っても“紅はるか”ばかりです。今のトレンドなんですね。やはりここにもありませんでした。いつもある“しんこ餅”もありません。失意の気持ちで!再度自転車の人に・・。(トホホ)12時16分。うらがわら駅です。45,16km。指定席みたいにいつも使っているベンチで、おにぎりタイムにします。あんなにお腹が空いていたはずなのに、一個でお腹が満たされました。


元気が出た所で、再び風に向かって一路我が家へ。何回も走っている道なので、景色に覚えがあって、直ぐにも着くような気でいるのですが、気持ちと実際とはかけ離れていて、そんなに簡単に、16kmはひとっ飛びというわけにはいきませんね。この頃50kmを越えますと、脚にかなりの疲労感を感じます。柔(やわ)ですね~!上越テクノセンターの大きな建物が見え、三ツ屋交差点に着いた時には、お~!と、安堵しました。


この交差点から我が家までは、およそ2kmなんです。今度ばかりはほんとに「ヨシ、到着だ」と思えました。13時25分。61,23kmで、とうとう「ただいま~」となりました。往きの上り道と帰りの向かい風で、かなり「お疲れ様」状態になってしまいました。お風呂の中から暫く出る事が出来ませんでした。体重が1,5kg減っていましたよ。それでも今日のサイクリングは、充実感一杯で良かったです。次何処へ行こうかな?




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