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2024-03-29


2024年3月27日(水) [曇り][晴れ] 126日ぶりです


ここ2~3年の初ライドは3月上旬でしたが、今年は暖冬と言われながら、意外にも3月のお天気は晴天に恵まれませんでした。今日も日射しは期待できるようですが、最高気温10℃程とあまり暖かくもありませんし、北西の風も3m/hと予想されています。思案しましたが、やはり乗る事に決めました。体が4カ月間の運動不足を訴えているようです。


10時10分。今日のお供は“ランドナー君”です。雪解け水が道路に流れている所がある時期ですから、マドガード付きの自転車が最適です。着込んでも5℃前後の外の空気は、ひんやり冷たいです。何となくその年の初ライドは“桑取り湯ったり村”へ行きたくなります。距離も起伏も景色も、僕のシーズン、ファーストランには最適な気がします。


3m/hの風が結構な抵抗に感じます。海岸通りです。海は絶え間なく押し寄せている白波が、吹いている風の強さを表しているようです。西に向かう今日のコースは、往きはもろ向かい風です。こんな所から早くもセンターギヤを使う事になりました。まあ、いつも通りゆっくり行きますけど・・。海浜公園で小さい園児たち20人程が遊んでいます。


当家の孫も今年、小学生を卒業します。公園で遊んでいる小さい子たちを見ていると、ほほえましさと、自分の年齢を考えた時、もの悲しい気持ちがわいてきます。子供たちよ、みんないい人生を送ってくれよ、・・と。海水の色が今日はいつもと違います。一番手前は茶色っぽく、次は暗黄緑で、沖合はダークブルーと、しっかりボーダーになっています。


元旦の能登半島地震の津波で、沢山の大型小型ゴミが散乱していた郷津海岸も、90%片付けられていて、間もなくやって来る夏のシーズンを迎えられようとしています。10時30分。5,25km。フィッシングセンター。日射しが降り注いで来ました。風は相変わらずです。冷たさで耳が痛いです。長浜の街並みが終わる所で、山側に移ります。


“長浜トンネル(467m)”です。昨年秋にはトンネルの入り口付近に、たくさんの落ち葉が積もっていて、風で舞い上がり、吹き寄せられて、スリップの危険も感じたものでした。冬を越えた今は雪で抑えられて、舗装路に張り付いた状態になっていて、カサカサという音もありません。山側のこの道では、風の影響はほとんど感じなくなりました。


10時58分。10、22km。有間川・桑取り川河口につきました。今はもう河口工事は行われていません。左折しますと、いよいよここから上り道になります。意外とスムースなペダリングです。そうか、海からの追い風になったんですね。そんなにボクが健脚である筈はないですものね・・。谷浜保育園。園庭で小さい園児達が、跳び回っています。


桑取りコースが好きなボクは、山里の雰囲気が“心の癒し”になるからでしょうね。この子供たちの姿や声さえも、山里の風景の一つになってボクの体に入って来ます。山と山との間に流れる川に、沿うように点在する集落には、何百年も住んでいた人達の生活があって、歴史があるんですね。その生活の背後には、いつも山々が見守って来たのでしょう。


何回も走っているくせに、集落の名前を憶えていないボク。高住から小池、西横山、西吉尾と、小さいアップ&ダウン&アップ&アップを繰り返して増沢には、手作り感一杯の木製“双体道祖神”?が立っています。申し訳ないけど何故か、笑みが出てしまいます。土手のフキノトウに目をやりながら、先へ進みます。11時40分。桑取り小中学校跡。


水分補給です。上り勾配で少し汗ばんでいます。雲の流れで日射しが遮られると、寒くも感じますし、辺りも暗くなります。やっぱり太陽の力ってすごいものですね。時折通る車以外、音と言えば、着かず離れず流れている桑取り川の、渓流の音のみです。鳥のさえずりさえ聞こえません。目立つ花もない中で、芽吹き出した草の緑が目に入るだけです。


すべての生き物が、未だ半分冬の中に身を縮めているかのようです。近くの山肌には雪と地肌が、半分ずつのまだら模様になっています。さあ、目的地はもう直ぐそこになりました。ランドナーの太いタイヤのハンディがありながら、何とか湯ったり村に着きそうです。追い風さん、ありがとう。最後の集落横畑にも人影はありません。横畑観音堂を左折です。


12時2分。21,49km。最後の上り坂を上がると、大きな駐車場に何台かの車がいました。静寂がボクを迎えてくれます。かすかに雀の鳴き声かと思われる鳥の声が、聞こえてきました。中央の看板前の石の上に腰を下ろして、山里の空気に包まれて、この雰囲気に浸ります。心身ともに「体に良い」のが実感できます。う~ん、おにぎりのうまい事!


12時10分。ここではあまり日が射してくれませんでした。一寸寒くなってきたので帰路にします。帰りはルンルン下り道です。気持ちがすごく楽ですね。しかもマドガードがありますから、水撥ねをそんなに心配しなくていいですし、ランドナー選択のもっと良い所がありました。荒れた舗装路の振動が、ほぼ太いタイヤが吸収してくれる事です。


レーサーも段々タイヤが太くなっているのが、分かりますね。体に優しいです。レースでなければ、乗り心地重視でも良い訳で・・。軽快性を取るか快適性をとるか、ですかね。往きで見ていた“フキノトウ”を、夕食の食卓に載せようかな。道の脇いたる所に緑のフキノトウが芽を出しています。停止。僅かの間に小さいレジ袋にかなり摘み取りました。


ハンドルバッグに押し込んで、再スタートです。向かい風とダウンヒルとで、プラスマイナスの状態です。13時丁度。32,8km。有間川の国道へ出てきました。今日はもう一つ確認して行こうと思います。左折で名立方面にハンドルを切ります。国道と少し並行した後、再び山際のサイクリングロードに上がります。民家の裏に回り込む事になります。


この辺りに住む人達は、何か落ち着かないでしょうね。裏庭の土手に薄黄色の水仙が咲いています。こちらの家では可愛い花を良く咲かせています。手入れをされているのでしょうね。自転車歩行者道を通る人は、目に季節を、心に温かさを頂けます。ここに住んでいる人に「ありがとう」と言う気持ちに、いつもなります。ここは丹原です。


名立までに、2つのトンネルがあります。先ず“青木坂トンネル”です。長さ321m。ここの入り口も、枯葉が押し葉のように舗装路にぺちゃんこになっていて、走るに支障はありません。ハンドル脇に取り付けてあるバッテリーライトで、前方を照らします。少し頑張って明るい物をつけたので、やはり足元安全です。抜けますと直ぐに又トンネルです。


“乳母岳トンネル”ここを抜けますと、不動滝があって、名立の市街地に入って行きます。が、お~!やはり「通行止め」の立て看板です。正月元旦の「能登半島地震」の時に、ここ茶屋が原地内の山が崩落して、国道が通行止めになった所です。(後で振興局に尋ねました処「山の崩落斜面の修復が終わらないと、自転車道を通行させられない」との事。)


今日はこの実態を知りたくての寄り道でした。暫く名立・糸魚川方面へは、国道を走るしか方法はないようです。13時18分。35,2km。戻ります。有間川駅近くにのぼり旗が何本も立って、風にハタめいています。良く見ますと、「カフェオープン」の旗です。何処だろう?旗に誘われて進みますと、有間川駅舎です。「へ~!」興味本位で入ります。


無人駅になって、不要になった事務室をリフォームして“DINING CAFE R8”を造ったのですね。駅の利用者だけでなく国道と隣接しているので、ドライブの休憩にもイイですねえ!何しろ駅舎は少しだけ高い所にありますから、窓側のカウンターに席を取りますと、直ぐ目の下に国道が走っているのを見下ろせますし、その向こうは日本海です。


今、明るい日射しが降り注いでいますので、スカイブルーの海が、180度見渡す事が出来ます。3月10日オープンしたばかりだと言うのに、今も10人以上のお客さんが来ています。「トキ鉄の経営なんですか?」「いえ、違います。テナントです」素敵な“絶景カフェ(レストラン)”が出来ましたね。嬉しいです。オレンジジュースを頂きました。


一寸の発見と一寸の休憩で、心と体が満たされて帰り道になります。花など何もないと思っていましたが、タイヤの横に目をやりますとありますね、咲いている花が。小さい小さい青い花達が集合して咲いていました。調べました所、“オオイヌノフグリ”と言うらしいです。外来種ですが、春一番に咲き始めるんですね。青と紫の中間色のきれいな色です。


【フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が、雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。とか。】郷津海岸には日向ぼっこを楽しむ人達が、車から下りて砂浜を歩いています。波打ち際でふざけあっている親子4人の姿も見えます。そういうシーズンになって来たのですね。今シーズン初めてのサイクリングでしたが、意外と走れました。


フキノトウで乾杯しようかな。今年も走れる喜びを満喫したいものです。14時22分。我が家に到着です。今日の走行距離は、49,07kmでした。お疲れさ~ん!



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