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2020-11-20

2020年11月18日(水)    [晴れ][晴れ]  今日は行けるかも・・?


この秋当店休日の水曜日が、連続して晴れの天気に恵まれています。11月になりましたので、何時走れなくなるか分かりませんので「今日が今年の走り納めかも知れない」と毎回思いながら走っています。しかし!ですね、月の後半にもなろうと言う今日なのに、今日の最高気温20℃越えにもなると言う、季節外れの上天気が予想されているのです。それなら、アソコへ行きましょう。R405 安塚・牧コースです。今年初の挑戦です。


ボクにとっては、同じコースでも牧区から安塚区へ向かうコースですと、勾配が緩いので走れるのですが、安塚から牧へ向かうコースには、勾配が急なのでかなり体調が良くないと、挑戦する気にならないのです。「今日は行けるかも・・」と何故か思いました。8時20分。最高気温20℃越えとは言っても、朝はやはり、ウインドブレーカーを着て出発します。予報では午前中“南南東の風”2mと言う事ですが、気になりません。


晴れの予報とは裏腹に、今は何だか暗い空模様です。空一面に厚い雲が掛かって青空もありません。街中の雑踏を抜け“保倉地区”になりますと、雲が薄い雲になって来ました。“上吉野池”14℃の表示です。あったかいのはボク大好きです。ピンクのサザンカが今盛りです。所々で見る紅葉は、このコースでは十分未だ楽しめます。ゴールドのイチョウや、鮮やかな赤に黄色と緑がグラデーションに配色されているモミジの木など見事です!


浦川原区に入った頃には、青い空と白い雲の間から、明るい暖かい日射しが降り注いで来ました。9時15分。うらがわら駅。15,97km。駅前広場の木々も見事に色づいています。ここの紅葉は桜のようです。柿の木は葉っぱが全て落ちて、沢山の実がオレンジ色で秋を彩っています。そこへ丁度、ほくほく線直江津方面への電車が入って来ました。空色のボディに、黄色い細かい模様が描かれた車体です。子供みたいに楽しい気分です。


ウインドブレーカーを脱ぎます。さあ、行きますよ。東頸バス営業所前を通り、上越信金や浦川原総合事務所を通過しますと、約2kmほどで虫川南交差点です。ここは右折です。ここから約6km程、時には少し厳しく、時には優しく静かに、上り道が続きます。六体のお地蔵様が道に向かって並んで居ます。赤い頭巾が可愛いし、只の石では無く魂が宿っているように見えます。中山間地の落ち着いた暮らしが想像できます。良いですねえ。


このコースではほんとに未だ未だ紅葉が盛りです。時折真っ赤に色づいたモミジの木に驚かされますし、黄金色に染まったイチョウの大木に目を見張らされます。イチョウの木って大きくなるんですね。地面には寒さに強いのでしょうか、ボクには名前の分からない花達も未だ咲いています。和田交差点まで海抜140mを少しずつ上っていきます。勾配が強くない事もありますし、変化する景色が楽しい事もあって、飽きる事なく進みます。


和田を右折して、ここから国道405号線になります。道に面した家のほとんどは、木造2階建てで、横張りの下身板が昭和を感じさせて、懐かしい風情です。いよいよ牧区に向かって13kmの山越えになります。先ず“小黒”の専敬寺で休憩を入れます。10時5分。26km。ボクのルーティーンです。水分補給とあめ玉でエネルギー補給。それと大きな看板に書かれている“教訓”?と言うか、心の言葉を読むのが楽しみなんです。


では覚悟して「イザ、出陣!」上っていけるのかな?が、ボクの本心です。スタートからゆっくりペースです。間もなくフロント センターギヤに・・。小黒から切越に地名が変わります。ボクの頭では“切越”イコールきつい斜面としか思いつきません。一踏み一踏み進みます。驚く事に、この急斜面でも人家があります。小黒川の流れの音が段々、下の方から聞こえてくるようになりました。遅くても確実に前進しているようです。


えっ!未だセンターギヤのまま何とかペダルを回しています。右にカーブした道は、尚も忖度無しに急斜面が続いています。右手の視界が開けて、見える景色が下に見えてきました。ここは道幅も狭くガードレールもありませんので、対向してくる車とのすれ違いでは、かなり緊張させられます。更に道は左に曲がります。一段と高度が上がり、今度は左の視界が開けました。見下ろす景色は最高です。緑色に赤や黄色が混ざって正に秋の錦です。


胸突き八丁をクリアする時が来ました。青い看板が見えます。「朴ノ木・菅沼方面」と「R405」の三叉路です。ここが“一番坂”の終点になります。ヤレヤレ!ここまで来たぞ!それも、ナント、インナーギヤを使わないで来てしまいました。「何と言う事でしょう!」汗を拭いてから、次の「二番坂」へ向かう事にします。ルンルン。今、10時30分です。28km。これからは暫く下り道です。左手の小さい空き地に田圃が有ります。


その畦に真っ白なサギが立っています。鶴の置物かと思うほど、その立ち姿はキリッと美しく、すっくと立っています。自転車で近づくと音もなしにサッと飛び立って、違う場所へ移動していきました。印象に残る光景でした。そして程なく牧区に入ります。“弁慶滝”をチラッと見ましたが、水量が少なくて今日は静かな滝でした。慎重に下りを楽しみます。ブレーキを掛けないと、カーブを曲がりきれないほどスピードが出ます。


高谷集落を過ぎますと、今までの狭い山道とは打って変わって、きれいな舗装路、道幅も広く、緩やかなカーブと適度なアップダウン。高原を走る“自動車道”の様な道になります。日射しがサンサンと降り注いで口笛が出そうな快適さです。やがて“二番坂”に差し掛かります。一番坂のような急坂ではないのですが、結構な坂道が延々と(ボクには)続いています。「慌てない、慌てない」と言い聞かせて、少しずつ前進して行きます。


左右は“ススキが原”状態です。ススキの白くなった穂が、風に揺れてサワサワと動いています。「熊出没注意」と注意書きの看板が目に入りましたが、どうしたら良いのでしょう。周りが明るいので、全然焦る気持ちにはならないで、黙々とペダルを回しています。そして二番坂の終わりが来ました。見覚えのある景色でそれは分かります。案の定、右にカーブした所で展望台の東屋がありました。ヤッター!ここもセンターギヤでクリアです。


11時。32,5km。後は約25km。もう上り坂はありません。今日の日に感謝したい気持ちです。このお天気。上って来られた力を頂けた事。嬉しいねえ!東屋の長イスに座って辺りの景色を眺めながら一口羊羹を頂きます。ボクへのご褒美です。甘さが体に入って、新たな力になっていくようです。シーズン的に今年のこれが最後のランになるかも知れない。周囲の景色達もみんな生きているんだなあ。春に又会えると良いな。


下ります。慎重に、慎重に。下り道は楽しくてアッという間です。直線コースより適度なカーブした道の方がより楽しいですね。右に左に、その都度ペダルの位置を変えながら体を傾けます。サイクルスポーツの最高の魅力でしょう。牧区の中心部もアッという間に通り過ぎました。下りきった所から、いつもは右手に入って、三和地区を帰るのですが、今日は気が変わって、このままR405を直進する事にしました。たまには違った道を・・。


岩の原ぶどう園から高士を通り、野尻の交差点迄はのどかな田園風景が続きます。それを過ぎる頃になりますと、次第に家並みが密集してきます。未だ基本ダウンヒルなのでしょうか、良くペダルが回ります。三和区内を走るより道幅が狭かったり、車の往来が多かったりしますが、それは目からの刺激が多いと言う事でもありますので、走っていて飽きが来ません。キョロキョロ目と神経を動かして、流れていく景色を楽しんでいます。


本新保から鴨島交差点まで来ました。更に車の数が増えて、緊張と注意力を必要とされます。街中に入りました。間もなく中央橋に着きます。渡りきって関川河川敷左岸の自転車&歩道に渡ります。車が入ってこない道ですから、やはりホットしますね。11時48分。49km。右手の関川の流れは、今日もゆったりと静かに流れています。左側の土手には、桜の並木になって居る所があります。春の最盛期。大きく広げた枝に咲く桜の花は、それは見事なものです。


今その木々は、これ又見事な紅葉になって、シーズン最後の花(葉)を咲かせています。少し離れた所の桜は、葉が散り終わって、舗装路一面に葉のモザイク絵画が描かれています。その赤や黄色や茶褐色の色使いに、思わず自転車を降りてスマホのカメラで写真を撮ったほどでした。凄いなあ!この時期ならではの景色です。比較的ペダリングが楽なわけは、未だこの時間になっても南南東の風で、弱い追い風になって居るいるようです。


ナ~ンダ!ボクが強くなったのと違うようです。三和区内を走るコースと今日のコースとでは、今日の方が遠回りになって居るかと思いますが・・。そっちの方の興味が沸いてきています。“稲田橋”“上越大橋”“春日山橋”そして“北陸自動車道下”“謙信大橋”と何カ所も橋の下を潜りますと、帰宅の目印になる労災病院が見えてきます。道路の左右の法面には“タンポポもどき(ブタナ)”の黄色い可愛い花が、無数に咲いています。


最後の“関川大橋”を潜りますと、労災病院が目の前です。右手のヨシの藪の中から「ギェ」とか「ギュ」みたいな鳴き声が聞こえて来ます。何故か“キジ”かな?と思いました。川の中程まで土が埋め立てられて、その先端でショベルカーが作業をしています。川底のしゅんせつ工事でしょうか。有り難うございます。ご苦労様です。河川敷道路から下りる所まで来ました。空は完璧に明るいスカイブルーです。最高気温21℃だったとか。


暖ったかくて良い気持ちでした。12時20分。57,6km。帰宅です。ほんの僅かですが、今日の帰りコースの方が短かったようです。三和区コースで帰りますと、1km程長くなります。距離よりも大事なのは風向きですね。今日は風向きにも恵まれて、最高のコンディションでした。これが今年の最後になるのかな。そうだとしたら見事なフィニッシュになりましたね。でももう一回ぐらい走れるかも・・。


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