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2020-10-08

2020年10月7日(水)   [曇り][晴れ]  今日も走れそうです


今日で4週連続お天気に恵まれます。珍しいですね。最近のお天気回りは晴れてばかりではないのですが、何故か当店定休日の水曜日は、雨が降りません。でも今日は、予報も実際も青空のない、空一面雲に覆われた曇天です。朝になっても明るい日射しが有るわけでなく、辺りの景色が暗くて目が覚めにくい日です。8時30分。ちょこっと走って来ます。妙高市新井に美味しいお饅頭屋さんががあると言うことです。そこ往復を目標にしました。


往きは山麓線を行きます。道は平坦だし案外道幅もあって、走り易いです。最初に気が付く事は、五智辺りの並木のイチョウが、早くも黄色く色づいている事です。毎年思っているのですが、ここのイチョウの葉は9月になると同時に色づいて来ます。冬の準備を急がされているようで、少し気持ちが焦ります。もう一寸秋を楽しませて欲しいなあ。ほぼ無風状態のこの時間、快調にペダルを回します。様々なお店や事業所が建ち並んでいます。


お店が並んでいますと、目(頭?気持ち?)に刺激があって、距離感覚が薄くなります。加賀町・春日野・春日山・大学前は藤新田になるんですね。飯を越えると御殿山・大貫そして金谷山BMX駐車場です。9時4分。ここまで9,2km。この辺りから車の通行量がかなり減って、尚一層走り易くなります。朝少し涼しかった曇り空が、幾分雲の厚みが薄くなって明るい空になって来ました。体が温まって、ウインドブレーカーを脱ぎます。


暑さから解放されたのと身軽になったのとで、体が更に楽になりました。中田原南交差点からは家並みがなくなり、左右の景色が開放的になります。右手側の山は南葉山の繋がりなんでしょうか。前方には今、妙高山が真正面に見えています。薄いグレーのシルエットですが・・。左手側にはズ~っとススキの穂が揺れていて、ススキ街道になっています。この単調な直線道路を走る時、思い起こすのは中野から飯山への直線コースです。


21年21回開催した“センチュリーライド上信越”の160kmコース中、印象に強く残っているうちの一つに、中野市七瀬から飯山市の古牧橋迄の6km弱の直線コースがあります。道路の左右にほとんど家並みがなく、右手前方からの北風を受けながら、ひたすら110km地点の第2チェックポイントを目指したものでした。ここ新井に向かう直線コースも似ているように思います。唯々真っ直ぐな道を単調に走るのは、忍耐ですね。


9時30分。15,3kmで乙吉交差点に着きました。風も気になるほどの強さでもなく、どっちから吹いているのかさえ分からないような感じです。正面から来たり右側から来たりで、吹き回しているのでしょうか。R18を横断して新井市街に入ります。道の脇の草むらに、オレンジ色の小さい花が群生しています。色も珍しいし、びっしり敷き詰めたように咲いているのが、けなげです。可愛いなあ!さあ、目星は矢代川橋です。


橋が街の入り口みたいに、グッと家が混み合ってきます。次の交差点“石塚”を右に入ります。道が少し狭くなって、古い家並みになりました。この通りが“旧北国街道”なんですね。今風の家並みの中に、時折時代を感じさせる建物があります。じきに目的のお菓子屋さん“養老本舗 池田屋”さんを見つけました。9時48分。17,9km。大きくはないお店ですが、入り口の看板はかなり古いものです。先客さんがいらっしゃいます。


店員さんが見えません。時間が掛かりそうなので、先にもう1軒行ってみる事にします。この道を更に進みます。街中を流すようにゆっくりと行きます。右手に大きな由緒有りそうな建物があります。“君の井酒造”と有ります。そうなんだ!造り酒屋さんて昔からこう言う大構なんですね。風格が感じられます。知らない街を見るのって楽しいですね。約500m程行きますと、“和光菓子店”がありました。クレープを売っているのです。


クレープと言うと、手巻き寿司のように三角錐状に巻いてある形を想像しますが、能生のお菓子屋さんで見たクレープは、四角く折りたたんであって、そんなクレープがあるのを初めて知りました。ここ和光さんのクレープも四角いクレープです。7種類も味の違う物があります。ご主人かと思われる60代のおとうさんがお店番をしていました。ウインドウケースの上に高橋まゆみさんの作品の絵はがきがあります。「高橋さんのですね」「えゝ」


「こっちの写真は誰なんですか?」「それはね、私の趣味のバンドで、県内各地で演奏会をやってるんですよ。家内も一緒なんだけどね。元々私は津軽三味線で色んな大会に出ているんだけど、バンジョウも引けるしね」未だ未だおとうさんのお話しは続きます。「学生時代から陸上選手だったし、家内も選手だったからそれで一緒になったと言う訳で・・今でもトレーニングは欠かした事有りませんわ」「お菓子作りの時間があるんですか?」


「お菓子作りは夜だね」いくらでも出てくるおとうさんのお話。多才ですし、文武両道とはこの人の事ですね。才能のある人が何処に居るのか分からないものです。凄いなあ!感心しながら再び池田屋さんに戻ります。今度はお客様がいませんでした。もちろん“養老饅頭”を頼みます。「もう現在の店主で9代目になるんですよ」と、おかあさんでしょうか。江戸の時代からのお菓子作りで、特にこの“養老饅頭”は何回も表彰されています。


「いつも同じ味ではなく、常に工夫をしています」って。ここにも繁盛店の理由がありますね。色んな刺激を受けて10時15分。そろそろ帰路にします。下町交差点を左折し、一直線にR292関川交差点まで走ります。ここを再度左折しますと、懐かしい“センチュリーライド上信越”の帰路で走ったコースになります。このまま上越大通りを行けば、もろにあの時のままですが、今日のボクは寺町交差点を右折してR18に載る事にします。


誰も自転車で走っている人もいない国道の路側帯を、下っていきます。風は右手から吹いているのがススキの穂の揺れで分かります。真横になったりやや前方からになったりですが、時にはやや後方からの時も会って、そんな時にはペダリングが軽くなって楽チンです。高田大橋。10時45分。渡りきってから思いつきで、この関川河川敷に沿って行ってみようかな。左にハンドルを切ります。初めての道になります。舗装路が続いています。


川の流れに従って土手の道もカーブしています。アレ!関川と櫛池川の合流地点に来ました。土手道は櫛池川に沿って関川から離れていきます。しかもダート路です。そろそろとパンクをさせないように気遣いながら走ります。少し大きな道に出ました。大きな中央病院の馴染みの建物が見えています。櫛池橋を渡ります。覚えのある道になりました。少しホットします。結局河川敷ロードは、中央橋以南はあまり整備がされていないんですね。


更に滅多に選ばないコースを帰ります。鴨島三叉路から富岡線に入りました。直江津から高田方面に向かう時には、逆方向でこの道は通りますが、こう言う向きで走るのは初めてかも知れません。道幅も狭いのですが、家並みが続いている道は、何故か飽きが来ません。変化する景色が面白いです。稲田を通り、大戸屋さんやSBの会社前を走って、ウイングマーケットを通過しますと、富岡になります。更に高速下を潜ると“かに池”に来ました。


上越一番の交差点を突っ切って直進します。子供の頃この辺り、農村地帯で細い一本道しかなかったのに・・。そしてお地蔵様も道端にあったのに・・。この変わりよう!大型店が立ち並んで、立派な都市型の街に生まれ変わりました。便利になりましたね。R8下門前交差点も直進しますと、グッと静かな落ち着いた住宅街になりました。たまには河川敷でない道を走るのも、楽しいものです。11時25分。39kmのサイクリングでした。


空はすっかり晴のお天気になっています。今日も走れて良かったです。


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